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SF・ファンタジー・ホラー

夏の終わり

   

2012年8月中旬のある日、海水浴で賑わう小さな町の中で事故が起きた。
その事故からひと月後の9月中旬の三連休に、当事者たちがその場所に集い、事故か事件かを問う。
その真実は――?

 

それは学生生活最後の夏の日の事だった。
私、日野照美は母方の実家で夏休みを過ごしていた。
昔、母が再婚するまでの幼少期に住んでいた事もあり、十数年振りのその土地は懐かしさで溢れかえる。
海沿いに面した町だった為、夏になると海水浴目的の観光客で溢れかえる。
今年も例年通りの賑わいを見せ、祖父の紹介で海の家のアルバイトを始めたのは7月の終わり頃のこと。
私は義父が営む会社への就職が決まっていたので、日焼けを気にする事もなく、学生生活最後の夏休みを進んで楽しむ事にした。
祖父の知り合いが営む海の家には既にふたりのバイトがいて、ひとりは都会から来た学生、もうひとりは地元の高校生で、ふたり共男の人ということで、私の加入は経営者・先輩バイト共々大歓迎された。
当然環境もよく、仕事に慣れるのも早く、お客が少ない時間帯はプライベートビーチのように人目を気にせず遊ぶ事も出来た、そんなある日の事――

 

-SF・ファンタジー・ホラー


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