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ラブストーリー

Drop Kiss 〜樹泰の受難〜

   

僕の話、聞いてくれる?

そして、神様。
僕の願い、叶えてくれる?

本編では語れなかった、樹泰くんの受難。
拓帆、薫さんから、こんな目に遭わされちゃってます。・゚゚・o(iДi)o・゚゚・。

〈うはは〉なド金髪天使で、森の勇者の樹泰くん。
君の大活躍(?)、ここでお披露目しちゃおう!

ちょっとお馬鹿で、ちょっぴり切ないお話です。
小作品ですので、気になる方だけ覗いて下さいませm(_ _)m

それでは、ごゆるりと…。

~~~~~~~~~~

このお話は「Dinner Rush ~恋する料理人 薫’s case」に登場する、天使くん・樹泰の物語です。
本編を読んでいらっしゃらない方には分かりにくいお話になっています。
どうぞ、先に本編をお読み下さい< (_ _)>

 

僕は酔っぱらって眠ってた。
拓帆が部屋へと運んでくれて…。
僕、お酒は強いけど、今日は飲み過ぎた。
で、拓帆が投げ捨てる様に突き放して、僕は俯せでベッドに倒れ込んだんだ。
鼻は枕の上に出て、何とか息が出来てる。 でも、口は枕で塞がってた。
顔をずらさなきゃって思ったけど、体が言うこと聞いてくれない。
意識は朦朧としてる。 それでも、完全に意識を失ってた訳じゃない。
荒い鼻息をフガフガ出しながら、僕は半分だけ覚醒してる意識を眠らせ様と努力してたんだ。
そしたら、鼻をギュッと摘まれる痛い感触。
拓帆だろ? この悪魔め。
息が出来なくて、口を開く。 でも、枕で口が塞がってる。
空気を求めて顔を動かそうとするけど、全身が鉛の様に重くて動けない。
く、苦しいぃ~。
僕は枕で塞がれた口でそう叫んでた。
でも、漏れるのは僕の苦しい呻き声。

「うぅぅぅ…。」

僕が酔っぱらって寝ぼけてるって思い込んで、拓帆はクスクス笑ってる。
遠くで、自分の呻き声を聞きながらやっと体をズラしたら、鼻を摘む指が離れた。
グデングデンの僕だけど、文句の1つも言ってやろうと口を開きかけた時、
その声が、拓帆のハスキーボイスが耳に届いた。

「樹泰…苦しいか? おっ?
でもさ…俺も苦しいんだよ。」

僕はハッとして、開いた口を閉じた。
なんだか分からなかったけど、寝たフリしてなきゃって思った。
拓帆は僕が倒れてるベッドに腰掛けてくる。
スプリングがギシッて音を立てて、拓帆の方へ体が少し傾いた。

「樹泰、起きてる?」

目は閉じていたけど、拓帆が僕の顔に近づいて確認してるのは分かった。
別に、拓帆の独り言を盗み聞きしようと思った訳じゃないんだよ。
ただ、いつもと違う拓帆の弱気なハスキーボイスに心がチクリと痛んだんだ。
だから、僕は酔っぱらって眠ってるフリを続けた。
拓帆の気持ちが知りたかった。 ううん。 僕の疑惑を確かめたかった。

薫さんを好きな君を拓帆が想い始めてるって疑惑。
絶対にそれは阻止したかった。
拓帆に言っても否定されるだけって分かってた。
だから、僕は幾度となく君にそっぽを向いたり、拓帆から離れろってジャブをお見舞いしてきた。
でも、その度に、君はあの縋る瞳で僕を見つめてくる。
意味も分からず、僕の言葉を疑いながら、潤んだ瞳で許しを請うんだ。
本当、アホな##name1##ちゃん。
最強じゃなくなっていきそうな拓帆。
僕はとっくの昔に気付いてたよ。
僕の考えが間違ってないのなら、僕は今まで以上にハッキリ取るべき行動があるって知ってる。

拓帆は僕が眠ってるって思ったみたい。 でも、ほっぺをギュゥ~って摘むんだ。
僕は呻きながらも、寝たフリをしながら耐えたんだ。
そしたらさ、拓帆が消え入る様な声で呟きだした。

 

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