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南関東文科大学 タイムカプセル発掘隊 最終話 埋蔵された巨謀(3)

   

 見知らぬ島に連行され、さらに毒まで盛られた松下たちは、敵の言いなりに発掘の仕事をしていくことを余儀なくされる。
 充実した設備だが、自由は制約された環境の中で、松下たちは、現場での作業を進めていくことになるのだが……

 

 部屋の中に出現した、ごつごつした土の地面。
 湿り気はなく、草やコケなどは全く生えていない。
 しかし、石が露出しているわけでもなく、土の組成は粗そうで、かなり簡単に掘れそうな気配もある。
 松下たちの前にいる「そいつ」がぱちりと指を鳴らすと、傍らに控えていた男たちが、大きめのシャベルを手渡してきた。
 先が丸くなっている、園芸用のタイプで、鋭い切れ味は期待できそうにない。
「あらかじめ言っておくが、妙な気は起こさんことだ。ここの外には、無数の我々の仲間が詰めている。さあ、お手並みを見せてもらおう。発掘するつもりで、シャベルを動かすんだ」
(逆らうのは無理そうだな)
 松下は、新藤たちに視線で合図を送り、大人しくシャベルを動かすことにした。
 柄の長い、扱いやすいシャベルだが、体重をかけて、縦に深く土を刺すようなことはしない。
 むしろ、横なぎのような形で、少しずつ、土の表層をはぎ取っていく。
 その様子を観察していた「そいつ」は、「ほう……」と声を漏らした。

 

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