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南関東文科大学 タイムカプセル発掘隊 最終話 埋蔵された巨謀(5)

   

トラブルを切り抜け、部屋に戻った松下たちに、二谷からの誘いがかかる。

ついて行った先で行われていたのは、非公式の格闘イベントだった。作業員たちは、リング上での戦いに歓声を送り、勝敗に金を賭け、あるいはリングに上がることで、束の間の興奮と自由を味わうのだ。

会場の熱気と戦いの迫力に気圧される松下たちだったが……

 

 二谷に案内してもらって、さらに共同食堂での夕食も一緒に採ったりしていく中で、色々なことが分かってきた。
 化石は、この島での通貨代わりであり、種類的に希少性が高ければ高いほど価値を増していく。
 つまり、闇屋の主人が言っていたような、黒い琥珀などは、ちょっとした札束並みの値打ちがあるということになるらしい。
 また、島には居住区と採掘区があるが、どちらも、まるで高層ビルのような多重構造になっていて、外で見るよりもずっと広く、その広さに対応するだけの人がいる。
 そのほとんどは、松下と同じように、無理やり連れてこられた収容者だが、色々な境遇の出身者がいる。
 タチの悪い人間もそれなり以上に混ざっていて、恐喝や地上げで一儲けしようという連中も少なくないようだ。
 もっとも、邪念のある人間が全面的に「悪い」というわけではなく、彼らは、「外」の世界との妙なコネを持っており、島の運営側が許可しないような様々なものを非公式に持ち込むことで、収容者全体に対して貢献しているようだ。

 

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