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南関東文科大学 タイムカプセル発掘隊 最終話 埋蔵された巨謀(9)

   

今日子からの手紙の情報を信じ、戦乱を逃れようとした松下たちだったが、不自然な行動を咎められ、結局、前線で未完成の「無限砲台」に搭乗し、敵を撃退するという役目を負うことになる。

今日子がくれた情報通り、「島」に、無数の戦闘ヘリが飛来してきた。松下たちは、なし崩し的に、ヘリ部隊との死闘に突入していくことになるのだった……

 

「なにぃっ、ここにしばらくいさせてくれ、だって?」
 ほとんど周囲には漏れない、密やかな情報のやり取りを経て、まとまった結論を述べた松下に対して、上岡はすっとんきょうな声を上げた。
 上岡は、辺りを見回してから、再び松下に向き直る。
「しかし、一体どういう風の吹き回しだい? 誘った俺が言っていいことでもねえが、長居して楽しい場所でもねえぞ」
「い、いえ、色々珍しいものがあったんで、この際、勉強させて貰えないかと」
 松下は、とっさに言い訳を口にした。妥当な理由のはずだったが、上岡は納得しなかった。
 目を疑念で鈍く光らせて、松下をにらむようにまっすぐ見据えてきた。
 思わず一歩退きかけた松下の逃げ道を塞ぐかのように、上岡は言葉を継いでいく。
「そりゃあ変な話だな。お前さんたち、今にも逃げ出そうかって顔してたぜ。そんな連中が、どうして居座ろうとするんだ」
「いや、それは……」
「おい、いいのか?」
 松下が口ごもると、ふいに、上岡の声が低く、ドスの効いたものに変わった。
 さらに、肩をグイッといからせて、松下、新藤、そして千夏を順番に見回す。
 新藤が悲鳴を漏らしたところで、上岡は再び松下に向き直った。

 

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