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ラブストーリー

失恋なんて認めない【後編】

   

紹介された伊藤は、年下、芋青年、脳味噌筋肉男だった。呆れた田丸は帰ろうとするが、追ってきた久留米に、いやおうなく自分の気持ちを思い知らされる…。
BL小説をバックボーンにしており、作中にゲイカップルが登場します。苦手な方はご注意ください。性描写はありません。

 

 運ばれてきたカプチーノを手に取りながら、あたしはせら君の観察を終了する。
 温かいコーヒーが、冷えた身体にしみいる。

「…伊藤は風呂介助がうまくてな。入院中はお世話になったよ」

 途切れてしまった会話の接ぎ穂を求めて、久留米が言った。

「洗髪なんて、美容師よりうまいぐらいだもんな。今でも『伊藤君の入浴』とか、入院患者さんに言われてるの?」
「あ、はい。指名も多くて。手が回らないぐらいですよ」
「指名料取れよ。一財産稼げるぞ」
「まさか」

 ははは、と男3人で笑う。あたしが黙ってるので、それも途切れた。
 空気読めよ。
 風呂の話題なんて、女子がどうやって入れっていうんだ。

 

-ラブストーリー


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