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ラブストーリー

ぷろぽーず

   

 裕也と葵の遠距離恋愛の結末とは。

 

 晴天の空を見上げて、思わず目を細める。
 三ヶ月ぶりに彼女と会う。最近、物凄く忙しかったことを理由にして、「就職しても一ヶ月に一度は絶対に会いに来る」という約束を守っていなかった。
 俺はずっと「それ」を意識してきたから、仕事だって頑張ってきた。意識してなかったら、片道新幹線使わなきゃならん距離のデートなんて絶対にしない。
「えーと、葵の好きなのは」
 葵は俺の大切な彼女。
 もちろん嗜好は把握済み。
 紅茶が好き、特にダージリンベースのロイヤルミルクティー。でも最近「太るから」と言ってゴーヤ茶ばっかり飲んでいる。
 ビーズアクセサリー作りが趣味で、虫と賭け事が大嫌い。
 どんぶり飯三杯食べるのに全然太らない非効率で鋼鉄な胃腸を持つ。
 それだけ食べてて胸がCとかDとかあればグーだけど、実際はAだったり。でも腰から下のラインなんかは、俺の好みなんだけど。
 あれだけ細いのにゴーヤ茶だけじゃなくて、アミノ酸とかαリポ酸とかコーキューテンとかいうサプリメントまで飲んでいる。
 これ以上痩せたら出てるトコなくなるぞマジ。
 だから、待ち合わせ場所に向かいながらとりあえず買った飲物は、自分のは微糖で葵のはミルクティーのペットボトルだった。
 待ち合わせはいつもこの公園。まだ高校生だった頃、二人でいつも話をしていたのがこの公園だった。
 だから今でも待ち合わせはいつもここ。
「新幹線で帰って来るんだから駅まで迎えに来い」というツッコミはしないことにしている。

 

-ラブストーリー


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