幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ラブストーリー

もういちど、すきって言ってもいいですか 1

   

カレの指があたしのふくらはぎにそっと触れる。

筋肉の隆起を確かめるようなその指使いに、あたしの喉は声にならない吐息を漏らした。

――なんて、いじましい妄想を10年も続けていれば、少しは女っぽくなれたかしら。

本当のあたしは、あのことにこだわりすぎて一歩も前に進めない。

 

 色の白いは七難隠す。ついでに脚も細けりゃ言うこと無し。
 十代のほとんどを女子サッカーに費やし、日焼けと筋肉質な大根脚とは切っても切れない仲だったあたしにとって、美白と痩身はどんだけお金をつぎ込んでもつぎ込み足りないような、心のよりどころとして絶対的なものになっていた。

 

-ラブストーリー

もういちど、すきって言ってもいいですか<全7話> 第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話

コメントを残す

おすすめ作品

壊れた夏休み 1話

In the rain 3

もういちど、すきって言ってもいいですか 5

奏でる愛と書き綴る愛! 1

遠い道のり 前編