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ノンジャンル

白と黒

   

穢れなき白と澱み腐った黒。対極に位置する少女と男。

 

 掌に纏わりつくそれはまだ温かく、つんと鼻を突く汗の香りが私の欲情を煽る。あいしているこの女に最高の快楽を与え、そして私も最高の快楽を受け取った。それだけと言えばたったそれだけなのだが、同時にそれは終焉を迎えたことを意味する。

 愛とは、全てを受け入れること。そして全てを捧げることだ。だからこそ私は、己の全てを捧げることができる女を探していた。

 女はその全てが内に秘密を隠し持つ。その秘密の濃度はそれぞれでありながらも、その秘密が女を魅惑的に彩る。

 私にとってその秘密の探求は、己を捧げることが出来る女を探すことにつながる。よって私は、様々な女を口説き、愛し、脅し、犯し、壊してきた。濃度の違う秘密のひとつひとつをじっくりと味わい尽くしてきた。

 それでも、秘密への探求に終わりは見えず、繰り返すそれが無意味にすら思えていたその時、君が現れたのだ。

 

-ノンジャンル


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