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幻影草双紙33〜バーの名前は『行蔵』3〜

   

 壁際に大きなグランドファーザークロックがある。
 圧迫感もなく、部屋に馴染んでいる。

 

 東京都港区の永田町と霞ヶ関。
 永田町には国会議事堂があり、霞ヶ関は官庁街である。
 日本の中心。
 したがって、その周辺も、日本における一等地なのだ。
 日本を代表する会社があり、主要国の大使館があり、一流のホテルがある。
 そのようなホテルには、もちろんのこと、立派な結婚式場が備わっている。
 若い女性にとっては、憧れの結婚式場なのである。
 その日――。
 夕陽が赤く染まる時刻――。
 そのホテルで、一組の結婚披露宴が始まろうとしていた。

 宮本圭一郎は、その界隈を、あてどもなくさまよっていた。
 もうすぐ結婚式がはじまる……。
 宮本圭一郎が好きになった、生涯にただ一人の女性が結婚する……。
 別な男性と……。

 

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