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ノンジャンル

鐘が鳴る時 ■誓い-天麻皇女 1

   

時は22世紀目前の日本。
四半世紀前の事件で、地球上はほぼ壊滅へと陥った。
人は地上で生きていくことが困難となり、身分で地中と空中へと振り分けられ、生き残っていた。

予感編の七海がなぜ歴史の中を彷徨い、記憶を失くすのか。
その理由が、誓い編の主人公である天麻皇女視点で話が展開していきます。

※この章は天麻皇女視点です
SF+恋愛のような内容です

 

 もうすぐ22世紀を迎える地球には、かつての青い姿はもうない。
 半世紀ほど前、とある国が所持する化学兵器が何者かに盗まれるという事件が起きたが、それを上が世間に公表することなく、内々に片付けるということになっていたが、失敗に終わると共に、無差別にばら撒かれたそれらは、一瞬にして人類をほぼ滅亡に近い数を殺し、地上で住む事が出来ない状況へと変えた。
 もともと地上での生活に限界を唱えていた一部のお金持ちと研究者、投資者たちのおかげで難を逃れた者たちが細々と地中都市で暮らし、神や皇族の血縁者たちは地上の遥か上、浮遊都市を築き、人類を見守っている――といえば聞こえはいいけれど、本当のところは監視をしていると言った方がいい。
 私が今の地位に仮拝命されて十年。
 先日、やっと二十歳を迎え、正式に日本という地域を統治する任を任されることになった。
 十年、あの人は今も歴史の中を彷徨っているのだろうか……

 

-ノンジャンル


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