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ラブストーリー

カルマの坂

   

勝気で自由奔放な女が知った「彼」の罪。

 

 私がどうしてこいつと付き合っているのか、根本的な部分でおかしい気がする。

 私の容姿と気立てが特別素晴らしいなんていわないけれど、だからといってどうしてこんなひょろひょろとしていて弱々しいのとこんな関係になってしまったのか、今でも分からない。

 何となくほっとけないというか。

 私は束縛されるのが大嫌いだ。だから会いたいと思った時にしかこいつには電話しない。下手すると一ヶ月以上連絡をしない。
 ただ、久しぶりに会って手をつないだ時に感じるあたたかさが心地よくて、反面凄く辛い。

 こいつ馬鹿だから、一ヶ月もほっとかれて怒らない。会うと「あ、元気そうだ。よかった」と笑う。

 アホか、と本気で思う。

 今までだって何度も浮気したし、それがバレたことだって何度もあるのに、それでもこいつは別れようとしない。
 こうなると意地の張り合いみたいになってくる。むしろこいつが呆れて怒って、「お前みたいなアバズレなんか知るか」とキレたところを見てみたい。

 

-ラブストーリー


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