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ラブストーリー

わたしがうさぎに嫉妬した夜

   

わたしは彼の実家ちかくで二日早いお月見をすることになったのだけれど、突然、元カノが現れて彼をかけて勝負をすることになったの!
その結末は…

 

 
彼と付き合い始めて半年の記念日、彼の実家近くのお祭りに行った夜空には、丸い月が顔を出していた。
祭りの賑わいを微かに耳で捉えながら、わたしたちは夜空を見上げる。
都会ではなかなか見ることのできない、まるでプラネタリウムのような夜空にロマンティックななにかを想像せずにはいられなかった。
な・の・に……!
「満月を見るとあいつのことを思い出すな」
なんて言い始めて、「あいつ」との思い出話をし始めたの!
その思い出繋がりで、
「なあ、透子。月見、やらないか? 今年は9月8日らしい。月曜日だけど、二日早い月見をまたここで。どう?」
なんでわたしが、彼の思い出に付き合わなきゃいけないわけ?
しかも、その「あいつ」との思い出はこの実家だって言うじゃない。
お断り! と言ってやろうと思ったけれど、それでは女の価値が下がると思ってしまい、つい見栄張って……
「いいわね、それ。わたし、お月見なんてしたことないから、楽しみだわ」
なんて理解ある女を演じたことが、災難の始まりだった。

 

-ラブストーリー


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