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SF・ファンタジー・ホラー

サクリファイス クロニクル編16

   

 ナポレオンと共にエジプト遠征を果たしていたアーロンとクレメンティーナが帰国し、シャルルと三百年振りの再会を果たす。

 サクリファイスと呼ばれる怪物を描いた、ゴシックダークファンタジー!

 

 物語を進める前に、僕の目覚めた時代について説明させて貰いたい。
 独立を成功させたアメリカ合衆国、産業革命直前のイギリスとは逆にフランスは置いてきぼりをくらうよう絶対君主制が続いていた。借金、バブル崩壊、戦争への関与などでのフランスの無残な赤字経済は、人口の90%を占める平民からの税収でかろうじて成り立っていた。
 当時の身分としては、第一に聖職者、第二に貴族、そして第三に平民。第一、第二の身分者は、免税、大土地所有権、年金の支給まで保証されていた。その分の負担全てを平民に押し付けていたのだ。その不平等さは平民、有産市民の中で大きく膨らみ始め、旧制度を批判する者も出てきた。
 1789年5月三部会が開かれたが、これは第三身分を酷く失望させるものであった。6月に民衆による国民議会が行われ、第二身分の合流も呼びかけられた。そして、7月。民衆に人気のあったネッケルが罷免され、それに怒った民衆は、バスティーユ牢獄を襲撃。これが所謂、バスティーユ襲撃である。
 これを契機にフランス全土で騒乱、そして憲法制定国民会議=平民による国民会議が発足した。革命を恐るヨーロッパ各国の君主たちはこれに干渉し、結果反発した革命政府との間でフランス革命が勃発したのだった。
 フランス革命が掲げたのは、自由、平等、友愛の近代主義諸原理。後の市民社会や民主主義の土台である。
 僕が目覚めたのは、フランス革命勃発の少し後、1798年のことである。

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