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ノンジャンル

幻影草双紙69〜恐怖のトイレ(前編)〜

   

 これもトイレに関係する話です。
 食事時には、読まないよう、お願いします。

 

 
 小向亜矢子たちは、ぞろぞろと、店から出てきた。
 道には、ほとんど人通りがない。
 数件の飲食店には明かりがある。
 しかし、それ以外のビルの明かりは消えていた。
 道路に沿って並んでいる、街灯の明かりが、かえって寂しさを増している。
 ここ中沼市は、関東東北部に位置している。
 まだまだ田舎なのだ。
 夜10時すぎになると、市の中心部ですらも、人通りがなくなるのであった。
 
「じゃぁね」
「気を付けて」
「また、明後日」
「明後日は、30分早いよ」
「ナースステーションでしょ」
「分かってるって」
 こうした挨拶をしながら、三々五々、分かれていった。
 小向亜矢子は、大平千晶といっしょに、歩き出した。
 途中まで、同じ方向なのだ。

 小向亜矢子は、大正緑林大学看護学部の3年生である。
 今日は、仲間たちと、焼肉を食べに来たのであった。
 授業や実習で、かなりきつい毎日である。
 土曜日くらいは、気分転換しなければならない。
「ねぇ、中沼に、焼肉店が出来たよ」
「かなり安いって、話じゃない」
「よし、行ってみよう」
 そして、今日、焼肉店でパーティーを開いたのである。

 

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