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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

Dollデス Ⅲ

   

犯人たちの居住には地下室が存在する
地下室といっても、駐車場に物を置いているという感じだが、その物というのが…

【編集部からのお願い】
本作には、青少年にふさわしくないと思われる残酷なシーンが含まれます。
また性描写につきましては、それ自体が物語の主体ではないため年齢制限を設けておりません。
本作の掲載に関するご意見がございましたら、編集部までお問い合わせください。

 

 

※※※

「っ……」
 三好に叩かれ痛いという顔はするが、痛いという言葉を知らない。
 ただ、逃れたいという思いがある為身体が逃げ腰になる。
 それをさせまいと三好は手にもっていたリードを強く引っ張ると、首輪が引っ張られ息苦しさが加わる。
 苦しいという言葉を知らないポチは更に足掻く。
「アタシに逆らうっていうの、ポチ。ご飯抜きににするわよ」
 三好の声が地下に響くと更に萎縮してしまったポチは震えて排尿の失態をしてしまう。
「あら、よかったわねポチ。食い物はなくても飲み物はあるじゃない」
 自分でしてしまった排尿を飲めと言われ、ポチはそれに従う。
 コンクリートの上に浸み広がっていく尿を必死に舌で舐め取る。
 理想を求めそれに近づけたくて人を支配する、したいという気持ちは理解できても、その仕方は人それぞれで、翔英は三好に意義はしないがどうしても受け入れることができない。
 まだ暫くかかりそうだ、地下に呼びに来た翔英は黙って三好に背を向けた。
 だが……そんな翔英に三好は気づいていた。
「いつかあんただって、やるわよ。アタシと大差ない事。人ってね、食べる事と寝る事と排泄することはどうしても我慢できない生き物なのよ」
 背中に向かって投げられたその言葉は、今もなお耳に残っている。

 

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