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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

Dollデス Ⅳ

   

第二、第三の死体が発見されると、警察側にも犯人像が明確になりはじめていた
重要な情報も入り、犯人へと近づいて行く

【編集部からのお願い】
本作には、青少年にふさわしくないと思われる残酷なシーンが含まれます。
また性描写につきましては、それ自体が物語の主体ではないため年齢制限を設けておりません。
本作の掲載にかんするご意見がございましたら、編集部までお問い合わせください。

 

 

※※※

 ひと月後、また閑静な住宅街の中にある公園に死体が遺棄される。
 被害者は佐藤孝明……警察も婦女暴行・強姦容疑で指名手配していた関係で素性はすぐに調べがついた。
「遺棄されていた場所は同じですが、例の女子高生と女児遺棄の事件とは別ですよね。今回は男ですし、遺体そのものが放置でしたし」
 佐田は先輩刑事の豊岡に自分の見解の同意を求めたが、豊岡は同意しなかった。
「なぜです? 佐藤孝明は容疑者として警察でも行方を探していました。ヤクザの女に手を出したと、組の若い者も探していましたし、見つけて落とし前付けたといったところじゃないですか?」
 更に詳しく見解を述べた佐田だったが、同意は得られなかった。
「明らかに今回は『殺害』をしたという形跡がある。まるで憎しみや苛立ちをぶつけたかのような殺し方だ。その点だけを見れば組の者が手を出したという見方も頷けるのだが……」
 そこまで言い豊岡は死体の下半身、もっと詳しく言えば股間の辺りを指して自分の見解を口にする。
「背中からざっくり鋭利な刃物で心臓一突きで殺しているが、男の性器を切り落とし『種無し』と流れ出た血で書く。種無し……恐らく精子がない役立たずという意味だろう。役立たない性器ならいらないという意味で切り落とした。普通、自分の女が寝取られ復讐するなら、種無しとは言わない」
「確かに、そうかもしれません。節操なしとか……」
「だろ? だからヤクザ絡みで殺された線は限りなくゼロに近い。だが、遺棄された場所が場所なだけに、例の殺人と別とは考えにくい。例えば仲間割れとか」
「仲間割れですか。豊岡さんはやはり数人のグループ犯行と思っているんですね」
「ああ……山根と小田ふたりの共通は黒髪。本人たちも自慢の毛であったという聞き込みの調べが出ている。黒髪、男の精子が欲しかった……主犯は女かもしれない」

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

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