お盆

8月13日、今年もお盆がやってきた。

毎年、祖先の霊をお迎えして、15日まで一緒に過ごすが、戦後70年の節目、戦死された祖先のことなどを、いろいろと考えてしまった。

 

迎え火

今年もお盆がやってきた。

「お母さん、そろそろお迎えするか。」
「待ってるといけないから、早めにお迎えしよう。」

8月13日、毎年、我が家ではこの日に迎え火を炊いて祖先の霊をお迎えする。

午後6時半、夏の陽は長く、まだ西日が残っている。外に出ると、昼間の暑さは和らぎ、風が少し出てきたので、過ごし易くなっていた。

「あら、お迎えですか?」
「お父さんが来ますから。」
「もう何年になりますか?」
「はい、3年半になります。」

隣の家もお迎えに出てきたところだった。

我が家は東京の東の端、江戸川区にあるが、近所でこのような風習を続けているのは我が家を含め3軒しかない。

今は暗渠になってしまったが、以前は農業用水の堀割があったところを、あの世からの船着き場に見立て、その場所で提灯に明かり灯し、お線香を炊いて祖先を迎える。

「お父さん、お帰り。」

そして、提灯の明かりを先頭に我が家へ、玄関前におがらを燃やした迎え火を跨いで、家に入る。