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会社学校〜ゼッピョと一緒〜 第1号

   2015年9月17日  

会社のような、学校のような
社員のような、生徒のような

営業部第二課チームBの五人はとっても仲良し。今日も彼らはつまらない会話で一日を彩る。

チームB人物紹介

凡内ゼックン、B型。
裏表がはっきりしていて、人付き合いではすぐに分厚い壁を作る習性がある。つかみ所がない。

細岡ピョロン、B型。
効率主義者で面倒臭がり。ゼックンとは幼馴染で親友。二人は双子並みのシンクロ率を誇る。

普口カブー、A型。
誰もが認める美男子。誠実な人柄として定評があるが、本当は言葉使いが悪く、冷酷である。

軽沢トッツ、O型。
馬鹿と天才は紙一重。上下関係という概念が一切なく、とんでもない爆弾発言を軽々しく吐く。

倉須川クラス、O型。
大きな声と関西弁が特徴。非常に気が良く、裏表も嫌味もない性格。人の悪口を一切言わない。

※本作は、登場人物の会話のみで進む物語です。

 

 
残業。

ゼ:あぁ…連日の残業はしんどい
ピ:もう仕事終わった?
ゼ:まだ、もうちょっと
ピ:そうか
ゼ:とりあえず、見積書完成っと
ピ:もう仕事終わった?
ゼ:まだもうちょっと
ピ:そうか
ゼ:…あのさ
ピ:ん?
ゼ:働いてよ。なんで俺待ちみたいになってんのさ
ピ:俺、もう疲れたよ
ゼ:俺だって疲れてるよ
ピ:ほら、疲れ過ぎてセロテープがカタツムリに見えてきた。あっ、こいつは結構レアなヒダリマキマイマイ!
ゼ:なんでカタツムリの種類にちょっと詳しいのさ
ピ:今ネットでカタツムリ図鑑開いてるから
ゼ:いや、働いてよ。何してんのさ
ピ:重症だよ。セロテープがカタツムリに見える病だ。もう帰らなきゃ
ゼ:俺だってほら、ホチキスが尺取り虫に見える病だよ。ニョキニョキ
ピ:仕事の手は止めないでくれる?
ゼ:怒られた。なんか俺が怒られた
ピ:さっさと帰りやがったクソ課長は今頃何してんだろうな
ゼ:刈谷課長は野球見ながらテーブルに肘ついて缶ビールでも飲んでんじゃない? 片手で子供抱えながら
ピ:ムカつく…想像しちゃったよ。子供の目にビールこぼせばいいのにな
ゼ:いてててっ!
ピ:何? どうした?
ゼ:ピョロンがそんなこと言うから目がしみて痛くなった
ピ:言葉だけでそんなに反応するの? どんだけ感度いいんだよ
ゼ:さてと、残りはこれとこれを片付けて
ピ:今さ、俺ら同じこと考えてない?
ゼ:…たぶん考えてないと思う
ピ:いーや同じだな。じゃぁせーのな。せーのっ
ゼ:コピー
ピ:ピザ
ゼ:全然違うじゃん。何お腹空かせてんのさ
ピ:だいぶ煮詰まっちゃったから、ピザ頼んで一旦気持ちをリセットしよう。一時間半休憩
ゼ:その一旦長いよ。一時間半頑張ればそれで帰れるから
ピ:そうか。そうなってくると…俺の考えてることもコピーだな
ゼ:無理やり合わせてきたね
ピ:俺、もう頭働かない
ゼ:じゃぁこれコピーして、ここに俺のハンコ押して。あとは俺が頑張るから
ピ:へいへーい
ゼ:お腹が空いてるなら刈谷の机にあるのど飴、全部食べていいよ
ピ:いらねーし。空腹にのど飴なんか入れてみろ。スースー地獄だぞ
ゼ:そういや、トッツ君の机の右の引き出しにクッキー入ってるよ
ピ:なんで新人の机の中身にそんな詳しいんだよ。気持ち悪りぃな
ゼ:俺がこないだ得意先で貰ったからトッツ君にも上げたんだけど、食べずに入れっぱなしみたい
ピ:あいつ、最悪だな
ゼ:まだ食べてないんスよーって、毎日報告してくんの。悪気のない笑顔で
ピ:あいつひどいな。本当の馬鹿は本当にひどいな
ゼ:俺もクッキーも悲しそうにしてるから、ピョロンが食べてあげて
ピ:これ…美味しいな。ゼックンも食べる? ほら
ゼ:ありがとう。さて、なんとか終電までには片付けたいな

 

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