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チャイナ 後編 首都北京

   

古都天津で感じた違和感は北京でも同じだった。

片側8車線の幹線道路はまるでF1サーキット。首都のど真ん中に偽物だけを取り扱う店があったり、世界的に有名なレストランはファミレスのように家族連れでにぎわう。

30数年前、中国の国費留学生が東京で歯を食いしばって勉強していた姿を私は覚えている。

今の中国は彼らが必死になって作ったものだが、この国の4000年は争いの歴史。

天津、北京と見てきた様々なことはカオスなのか、発展のひずみなのか、直ぐには分からない。ただエキサイティングな国であることは確かだ・・

 

第四章 カオス

翌朝、早く目覚めた私は、彼女をホテルの外まで送ったついでに散歩に出掛けた。

  ハッスルしたからな・・小っちゃいけど、いいおっぱい・・
  ああ、朝の空気がうまい!

しかし、片側4車線の幹線道路では、既に車道も歩道もラッシュが始まっていた。ビジネスマンもOLも足早に歩いていく。

だが、一歩、公園に入れば、そこは静かな空間で、多くの人たちが太極拳で体を動かしている。

  やっぱり中国だよな・・

そして、公園の後ろは車も少ない片側2車線。かつての「天津租界」の建物がそのまま残り、静かな町並を形成している。まるで数十年前に戻ったような感覚に陥る。

しかし、表通りに戻れば、車は今日もぶっ飛ばしている。街中では静かに考えることを許してくれない。

そこに、ニュースでよく見かけるが、とても現代社会とは思えないシーンに出くわした。

最初はしがみつき。

お父さんが子供を前に抱えてバイクを運転し、そのお父さんに後ろのシートからしがみついているお母さんの背中には子供が。

  よく落ちないよな・・

次はリヤカー。
おじいさんがリヤカーに荷物を山のように積み、それを引いて車道を歩いている。

 

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