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ラブストーリー

遅ばせサンタ 前日の当日

   

 いよいよクリスマス当日。バイトが終わり甘いものでも買おうかとスーパーによる。何を買おうかと吟味していると、
「あれ、どうしてここに……?」
 彼女が現れた。

 

 
 クリスマスとか関係なく、お客さんは本屋に来る。だが少し違ったのは、本をラッピングしてくださいという無理な注文が多かったことだ。
 ブックカバーだったらつけてやれないこともない。だがラッピングのサービスなど、うちの本屋ではやっていない。

 友人が奴には明日の予定がないことを確認してくれた。これで計画が最初から崩れるということはなさそうだ。

 シフトの時間が終わると、さっさと家に帰ろうとする。だが不可能なことに気がついた。
 押しかけるならば手ぶらではいけない。友人にも何かプレゼントを持っていくように言われていたことを忘れていたわけじゃない。
 だが二十二時を過ぎた今、開いているお店があるだろうか。思い当たるのがコンビニと、二十四時間営業のスーパーくらい。これではたいしたものは買えない。疲れたし何か甘いものでも買いたいし、スーパーに入ってみた。
 もうクリスマスも終わりだから、ケーキがやたら値引きしてあった。夜食用にシュークリームを手に取る。ケーキを買うつもりはない。何が悲しくて一人で聖夜にケーキを食べるのだ。

 スーパーで買えるものなんて、食材とか文房具、雑誌程度だ。と思っていたが、値引きされているサンタクロースのコスチュームが目に入った。
 しばらく凝視していたが、慌てて首を横に振る。それよりもプレゼントだ。

 

-ラブストーリー


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