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童話

ルナードアイランドストーリー <六>

   

 ティアの故郷へとたどり着いたロノとティアは屋敷を目指す。
 しかしそこには目を塞ぎたくなるような光景が広がっていた。

 

 
 遠くのほうで、音が聞こえた。馴染みのある温かな音。亡者達の動きが止まった。風向きが変わり、ユックリと柔らかな光が降りそそいだ。新月の夜のはずが、いつの間にか空にはまん丸の大きな月が照っていた。
 突然亡者達は苦しむ様にうなり、煙をあげ、灰になった。
 その灰を潮風が海へとさらっていった。
 皆の安堵の声と歓声。ランボルギーニ親子は灯台へと急いだ。
「親父、あいつらぁ一体何だったんだ? おりゃーもうヘトヘトだ」
「まだ若いお前がワシに負けてどうする。あの子達はは見つけたんじゃよ。夜咲く月草を。 急げ! ロノのピアノはまだ鳴っている」
 兄さんはヘトヘトになりながらも灯台へと走り、やっとふもとへたどり着いた。おじさんがユックリと灯台のドアを開けると同時に、ピアノの音がピタリとやんだ。
 そこには月明かりに照らされたピアノに二輪の青い花が置いてあった。

「ロノや、ティアを守ってあげなさい」

 

-童話

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