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SF・ファンタジー・ホラー

死神の鏡身 十四話

   

 シャオは三人で祭りを楽しむ

 

 意外にもリクはこの状況に適応した。
「ほら、芝居、するんだろ? いこう、あやしまれないようにしよう」
 そうリクはシャオに耳打ちする。
「ああ、わかった」
 祭り明りに照らされるリクは全く別人に見えた。もう本当に普通の少女だ、そうシャオは思う。
 それにシャオは拍子抜けした。
 シャオは思っていたのだ、次に死神に出会ったときには、自分の日常が破壊され、どう転んでも今のような平和な日常には戻れない。そんな認識を持ち、当然のように覚悟を決めていたのに。
 この状況は何なのだろうか。そもそも、喜ぶべきなのか、安堵するべきなのか、恐れるべきなのかもわからない。
 だがクジュは笑い。戸惑いながらも朗らかな顔を向けている。
 そんな少女二人はシャオを置いてぐいぐい前に進んでいく。
 それを見ているとシャオの心はなぜか高鳴った。

 

-SF・ファンタジー・ホラー


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