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SF・ファンタジー・ホラー

ウパーディセーサ〈三〉

   2016年2月19日  

 我々は 〝ウパーディセーサ〟 命の燃える炎という意味だが、単にいえば、まぁ秘密結社だ。政府や秘密結社、大財閥。アメリカ、ロシアが行っている計画の事は知っているだろ? その計画を 〝Project E〟 人類削減殺戮計画だ。君が見た、人が倒れ消えゆく事を我々はエリミネートと呼んでいる。それを未然に防ぎ、根源足る物を壊す。それが我々、ウパーディセーサの使命だ。何となく分かってもらえたかな?

 

 
「我々は 〝ウパーディセーサ〟 命の燃える炎という意味だが、単にいえば、まぁ秘密結社だ。政府や秘密結社、大財閥。アメリカ、ロシアが行っている計画の事は知っているだろ? その計画を 〝Project E〟 人類削減殺戮計画だ。君が見た、人が倒れ消えゆく事を我々はエリミネートと呼んでいる。それを未然に防ぎ、根源足る物を壊す。それが我々、ウパーディセーサの使命だ。何となく分かってもらえたかな?」

 彼の口調には怒りと絶望が入り混じっていた。しかし男らしい義を通す大きな器の人間に見えた。見るところ、彼が司令官なのだろう。
 次の質問をしようとした時、ブザーが鳴り一目散に皆がモニターの前に立った。
「このブザーは、眇寨君《びょうさい》にもかかってきたマイナス番号の電波を察知した警告音よ。またどこかで人がエリミネートされるわ。その電波を傍受して回線を切り換える事によって、人々の電話に着信する事を回避できるの。でもまだ装置は完璧ではないの。相手側もこちらに対抗して改良を続けているわ。平山さんもてんてこまいよ」
 どうやら、マイナス番号が受信される範囲は半径五十メートル程だそうだ。そこをいち早くGPSで察知し、モニターにその地区の映像が映し出される。しかし、半径五十メートル内の人々全員が電話に出てしまう事になれば……一体何人の犠牲者が出るのだろう。足の震えが止まらなかった。
 暫くたち、歓声が響いた。どうやら今回は成功したようだ。
 僕は鏡《かがみ》に近づき、一番気になっていた事を聞いた。
「なぁ、鏡。なんで俺なんだ? 皆が俺に期待してるって、何のことなんだ?」
 すると、鏡は真剣な顔し、口を開いた。
「なぜ眇寨君なのか。それは私にも分からない。でも眇寨君は思い出さないといけない事があるの。それが思い出せた時、眇寨君の使命が分かるはずよ。眇寨君は分析能力が高い。だから、あの時電話に出なかった。今までで電話に出なかった人はいないの。その時の映像を私達は見ていた。だから眇寨君はここにいるの」
 決して分析能力が高いわけではない。自分はそう思う。先に電話に出た他の人たちが倒れたから出なかったんだ。でもそんな事、今更言えない。でも何なんだろう。思い出さないといけない事。考えても分からなかった。
 この施設にマイナス番号の着信が入ることはないそうだ。客間の奥には個室の寝室が二○室ほど、カラオケルームの様にならんでいる。この施設から出なければ命の危険はない。しかし、鏡の口から信じられないような事実をきいた。

 

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