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ギャンブラー狂想曲(最終話)

   2016年3月11日  

すっかりパチンコにのめり込んでしまった明子であった。
しかし、生活費までつぎ込むようになった挙句、
「パチンコ打ち子詐欺」にまんまと引っ掛かってしまった
明子であった。

 

 明子はあれ以来、シフトが休みの度に、パチンコのあの高揚感が忘れられずに、何度もパチンコ店を訪れていた。
そうしている内に、勿論勝つ事ばかりではなく、時には、生活費を使い込み何万円もつぎ込んだこともあった。
結局、あの時のような大連チャンには遭遇する事も無く、一か八かで勝負に出る事も度々あった。

気が付くと、生活費の大半はパチンコに消え、クレジットカードのキャッシングから、お金を借りるようになっていた。
当たった時には返済するようにしてはいたが、そうそう当たる事ばかりはないので、借金は膨らむばかりだった。

『無料でパチンコが出来たらいいのになぁ。』
そんな馬鹿な事を考えるほど、明子はパチンコにのめり込んでいた。
もう頭の中は、パチンコの事しか考えられなくなっていた。

ある夜、布団に入りながら夫の和夫に、自分がパチンコをしている事を知られてはいないか探りを入れてみた。
「ねえ、あなた最近パチンコは行ってるの?」
「はぁ?お前からそんな話してくるの珍しいな。行ってるって言ったら、どうせ怒るんだろう?それとも興味があるのか?」
「ばっ、馬鹿じゃない?私がなんでパチンコなんか興味ある訳ないじゃないの!!」
「だよなぁ…。いっつも俺がパチンコやったのわかると怒ってばっかりだもんなぁ。でもいいストレス解消にもなるし、それに最近は小遣いの範囲内でやってるから心配しなくても大丈夫だよ。」
明子は、心臓がはちきれそうだった。
万が一、借金してまでパチンコに行っている事がバレたらと思うと寝付けなかった。
夫の和夫はとうに眠りについたのか、軽いいびきが聞こえてきた。
明子は、スマホでネットサーフィンを始めた。
『パチンコ』で色々検索してみた。
パチンコの台に付いて熱く語っている掲示板や、ブログ。
更には、『裏ワザ』等の怪しいサイトにまでたどり着いた。
しかし、一番肝心な『当たる為の裏ワザ』の部分は伏字になっていて、課金しないとみる
事ができないようになっていた。
がっかりしながらも、他に何かパチンコに関する事はないか検索してみた。
するとあるサイトにたどり着いた。

 

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