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会社学校〜ゼッピョと一緒〜 第11号

   2016年5月23日  

くだらない会話で日常を彩る。それが彼らの生き甲斐であり、それを日常とする。ゼックンとピョロンとその仲間達が繰り広げるシュールトーク。

1ページ目、急成長。
ゼックン、ピョロン。

2ページ目、ヘリコプター
ゼックン、ピョロン。

3ページ目、支度。
ゼックン、ピョロン、カブー。

 

急成長。

ピ:なんだったの?刈谷にすげー怒られてたじゃん
ゼ:トッツ君のことでちょっとね。同じゆとり世代ならわかるだろ!ちゃんと指導しろ!って言われてた
ピ:そもそも俺らってゆとり世代なの?
ゼ:わかんない。でも、俺は馬鹿にされるくらいが丁度いいから、ゆとり世代の象徴ですって言うようにしてる
ピ:トッツなぁ…あいつ本当に馬鹿だからな
ゼ:若い時は、みんなあんなものだったと思うよ。きっと俺らだって若い頃は…んー…ん?
ピ:いや、あそこまでひどくなかっただろ
ゼ:まぁでも、だいぶ変わってきたと思うよ。思い出してみなよ。トッツ君の初出勤の日…

~~~

ゼ:はじめまして。営業部第二課の凡内ゼックンです。君の指導を担当します。よろしくね
ト:よろしくっす
ゼ:わからないことは、なんでも何度でも、気軽に聞いてください
ト:俺みたいな新人に敬語とか、凡内さんってよくできた大人っスよね
ゼ:え…?あー、そう?ありがとう
ト:俺、ずっと前から凡内さんのことを尊敬してたんスよ
ゼ:えっ?ずっと前?
ト:はいっ
ゼ:でも、まだ出会って10分前くらいしか…

~~~

ゼ:出会ってまだ10分も経っていない新人に、ずっと前から尊敬してましたって言われるという世界記録を叩き出したからね
ピ:おそらく世界新記録だったな。あれ聞いてて俺もビビったよ。ずっと前から知り合いなのかと思った
ゼ:あの時を思えば、トッツ君はここ数ヶ月で立派になったよ。ほら、あの時も。あれはトッツ君が入社してから3日目の夕方…

~~~

ゼ:俺、郵便物があるから一階に行くけど、帰りにジュース買ってこようか?
ピ:さすがゼックン。俺の喉の渇き具合を理解する男。じゃぁ炭酸でよろしく。はい、これお金な
ト:あ、じゃぁ俺もいいっスか?
ゼ:…えっ!?

~~~

ゼ:入社3日目の新人にジュースを買いに行かされるというレコードタイム
ピ:カブーが出した一週間という記録を4日も更新しやがったからな
ゼ:他には、こんなことがあったよ。あれはトッツ君が入社してから一ヶ月が過ぎた日のこと…

~~~

ゼ:意地になって、他社とずいぶんやり合ってしまった
ピ:新規顧客が取れたなら、それでいいじゃん
ト:また新規顧客ゲットっスか?さすがっス!
ゼ:でも、値下げ大会みたいになっちゃって、利益は低いし、細かくて面倒で時間取られそうなことばっかり。ほら、見てよこの見積り
ピ:確かに安いけど…まぁいいじゃん
ゼ:くたびれ儲けってやつだね
ト:うわぁ…本当にくたびれ儲けっスね
ゼ:えっ?!えーとね…トッツ君はそういうこと言っちゃダメなの
ト:安売競争の典型例ってやつっスね
ゼ:うん。その発言は全く間違ってないけど、トッツ君は言っちゃダメなの
ト:ほんと、なんか…逆に笑っちゃいますよ
ゼ:なんでトッツ君が笑えるんだよ。何?誰なの?トッツ君誰なの??

~~~

ゼ:一ヶ月の新人に、仕事っぷりを笑われるっていうね
ピ:ゼックン、あいつのこと嫌いなの?いい話が一つも出てこない
ゼ:嫌いじゃないよ。あの頃と比べたら、格段に良くなったと思うよ?コピーもちゃんとできるようになったし
ピ:あいつ馬鹿だから、コピー教えるの苦労したんだぞ
ゼ:そうなの?
ピ:ちゃんとコピーできた時はマシュマロ一個あげてさ
ゼ:何?ご褒美?
ピ:あいつ馬鹿だから、味で覚えさせてたんだよ
ゼ:あー、猿と同じ感じで
ピ:やっと覚えてきたと思ったら、今度はコピー機を指差してマシュマロ!マシュマロ!って言い出してさ
ゼ:そんな馬鹿なの?
ピ:だから、今はマシュマロとコピー機の違いを教えてるとこ
ゼ:あれ、そんな馬鹿だったっけ?
ピ:あっ、でもね、1つだけすごい進歩を見つけた
ゼ:何?
ピ:ゼックンが前に怒ってたじゃん?得意先の人とご飯を食べた帰り。お客様が乗ったタクシーが見えなくなるまで立ってろって
ゼ:あー、注意したね
ピ:こないだ二人で遊んで、帰り送って行ったんだよ。その時、俺の車が見えなくなるまで立ってたっぽい
ゼ:おぉーマジで。覚えてくれてたんだ。ほら、急成長。嬉しいね
ピ:でも、ずっと鼻ほじって立ってた
ゼ:あー惜しい。惜しいなぁー
ピ:惜しくないだろ。普通しないもん
ゼ:普通はしないけど、メキメキ成長してきてるね。負けてられないや
ピ:負けねーよ絶対

 

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