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会社学校〜ゼッピョと一緒〜 第12号

   2016年6月13日  

くだらない会話で日常を彩る。それが彼らの生き甲斐であり、それを日常とする。ゼックンとピョロンとその仲間達が繰り広げるシュールトーク。

1ページ目、ゼックンと坂
ゼックン、ピョロン、トッツ、坂。

2ページ目、どうでもいい。
ピョロン、カブー。

3ページ目、嘘泣き。
ピョロン、カブー、トッツ。

4ページ目、喫煙ルーム。
ゼックン、ピョロン、カブー、刈谷、坂。

 

ゼックンと坂。

坂:おい、今日は無視だけで逃げられると思うなよ
ゼ:……。
坂:この仕入れはなんなんだよ?誰の許可を得たんだ?答えろよ
ゼ:……。
坂:高く売ればいいってもんじゃないんだよ。食品卸の営業は仕入れが要なんだ。わかってんのか?
ゼ:……。
坂:中途採用だから焦ったのか?早く数字が欲しかった?自分だけの手柄にしたかった?だから黙って誰にも相談せずにこんなもん仕入れたのか?
ゼ:……。
ピ:坂っちごめーん!それ、発注頼んだの俺だわ。そのメーカーに頼むものがあって、ロットの関係で凡内の商品を一緒にしてもらったんだよ
坂:それにしても、こんな商品をこの値段でこの数…誰がどう見てもおかしいだろ
ピ:俺が欲しかったのは季節正反対の商品だったから、今はそこにしかなかったんだ。凡内の売値なら間に合うし、凡内の利益率は下がるけど、無理を言ったのは俺のほう。他社メーカー仕入の予算オーバーの件は俺から課長に報告してあるから
ゼ:……あと、よろしく
坂:おい、待てよ凡内
ゼ:……。

ゼ:へへっ、バーカ
ト:ゼックンさん、怒られ過ぎっスよ
ゼ:無視だけでは逃がさないとか言ってたけど、逃げきってやったよ
ト:てか、なんで喋らないんスか?少し話せば済む話だったじゃないスか。俺、ゼックンさんと坂さんがちゃんと話してるところ見たことないっス
ゼ:おしゃべりさんは嫌いだからね
ト:俺も坂さんのことは好きじゃないっスけど。ゼックンさんは嫌い過ぎっスよ。いったい何があったんスか?
ゼ:あれは、俺が入社して一週間くらい経ってからかな?お腹が痛くなって、トイレでうんこしてたんだよ
ト:えー、うんこの話っスか…
ゼ:そしたらさ、どうも隣の席。席っていうか、隣の大便の部屋というか、そこに入ってる奴がお腹下してる感じで、ブーブーピーピーピチャピチャ。すっげーうるさかったんだ
ト:汚ねぇ…ピチャピチャって
ゼ:壁が一枚俺の目の前にあるから助かってるけど、位置や向き的に、壁がなかったら俺は顔面目掛けてブーブーピーピーピチャピチャされてるってことになるだろ?
ト:確かにそうっスけど…普通はそんなこと考えないっス
ゼ:そう思ったらムカついてきてさ。誰だよこいつって
ト:ピョロンさんっスか?
ゼ:違うよ。ピョロンなら音でわかる
ト:え、音でわかるんスか?
ゼ:俺とピョロンの仲だからな
ト:ど、どんな仲なんスか
ゼ:で、こいつはムカつくから、顔見てやろうと思って待ってたんだ
ト:それが坂さんだったんスね
ゼ:うん。あいつは仕事も出来て男前。誰からも支持される出世候補ナンバーワンとか当時から言われてやがったが、俺にしてみれば、ただのうんこ野郎だ
ト:話を聞く限り、坂さんはうんこ野郎っスね
ゼ:それから俺は、あいつとは話さなくなった
ト:はっ!?それだけっ!?
ゼ:別にいいんだけど、今、はっ?って言ったよね
ト:たったそれだけで?人間ちっちぇっ!
ゼ:確かに俺の器は小さいと思うけど、そんなはっきり言うもんじゃないよ
ト:仏の地蔵って言われるゼックンさんが嫌うんだから、よっぽど何かがあるのかと思ってたっスけど、そんなことっスか
ゼ:仏の地蔵ってなんだ。素材が一緒なだけじゃん。仏のって例えも古臭いけど
ト:たったそれだけで口を利かないなんて、ゼックンさん変わり者過ぎっスよ
ゼ:いや、それだけじゃないけどね。俺、ああいう口が優先するタイプは基本的に信用しないから
ト:それ、いつも言ってるっスね
ゼ:あいつは言葉の意味はわかってても、言葉の威力はわかっていない。そんな奴が皆の前で偉そうにする。そのうち絶対に殺してやるよ
ト:殺人事件っスか!この謎は俺が解いてやる!じっちゃんはこの中にいる!
ゼ:名台詞混ざっちゃってる。じっちゃんはどこにでもいるよ。そうじゃなくて、営業マンとしてのあいつをやっつけるってこと
ト:ゼックンさんに言われてからよ~く見るようにしてたんスけど、坂さんなんて、刈谷課長の布巾着っスよね
ゼ:ん…?布?
ト:はい
ゼ:えーとね、巾着はだいたい布だよ。腰巾着じゃないかな?
ト:あー、そっちの?
ゼ:こっちしかないよ。なんかトッツ君と話してるとしんどくなってきたよ。最近ちょっと風邪気味だし
ト:風邪にはりんごっスよ。りんごは風邪いらずって言うんスから
ゼ:風邪は誰もいらないよ。医者いらずじゃないかな?
ト:あー、そっちの?
ゼ:だからこっちしかないって。さて、あの糞野郎に負けないように仕事に戻ろうか
ト:負けるわけないっスよ。ゼックンさんみたいな検便な男、他にいねぇっスよ
ゼ:勤勉じゃないかな?なんか…急にたくさんの日本語を忘れちゃってるよね
ト:勤勉も検便も一緒っスよ
ゼ:俺をうんこ野郎と一緒にしないでくれよ

 

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