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ハートフル

家家族の肖像(5)~青春篇~

   2016年6月22日  

大学は休みに入り、サークル恒例の夏合宿が始まった。
学園祭用の映画の撮影も兼ねている。
そこで、部長の葛西に、奈々実の相手役を遥が抜擢された。
勿論、男性としてだが、誰も反論は無かった。
合宿当日、思い切り遊び、飲み、他の部員が寝静まった頃、利久は、遥に「菜々美が好きだ」と打ち明け、複雑な気持ちになる遥であった。

 

合宿当日の朝、合宿に参加できる15人程度が、サークル室には集まっていた。
車を持っている部員3人が車を出す事になっているので、詰め込む荷物や、小道具を準備していた。
半分は『遊び』も合宿の目的になっていて、葛西の実家のコテージには、プールも完備されている事から、皆水着も持参していた。
「葛西先輩、後何か必要な物ありますか?」
「そうだな、カメラさえ忘れなければ、それ程心配ないと思うから、適当に車に運んでくれるか?」
葛西がそう言うと、皆、サークル棟の前に着けてあった3台の車に器材や小道具を詰め込み、皆の荷物も積みこんだ。

葛西の実家のコテージまでは、高速も使って、約2時間程度の所に合った。
山の中だが、避暑地としては有名で、大きなホテルや、コテージが多く見られた。
「あそこに牧場ある!後で行ってみたい!」
菜々美がはしゃいでいると葛西は
「そうだな。後でみんなで行ってみるか」
と答えた。
車内では、菜々美はかなりはしゃいでいいた。
そんな菜々美を遥は愛おしく感じていた。

葛西の実家のコテージへ着き、皆で荷物を降ろし始めた。
そこへ葛西の両親がでて来た。
「いつも明彦がお世話になっています。自分の家だと思って、みんなゆっくりして行ってくださいね。」
そう言われて、皆大きく
「はい!」
と返事をした。

山里が部屋割りを発表した。
葛西は実家なので、自分の部屋が有るので残り14人の部屋割りの発表だ。
遥と菜々美は女性同士なので当然同室だった。
その他は適当に決めたらしく、利久は山里と同室になった。
ひとまず荷物をそれぞれの部屋に運び終えると、ロビーで撮影の日程表を配られ、今後3日間の日程の確認がされた。
べたなラブストーリーであるが、部員は皆真剣な表情だった。
今日はひとまず遊んで、残り二日で撮影となった。
「ハル君。プール入ろう!」

 

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