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ノンジャンル

更年期パラダイス【2】

   

クラブ兼バー『シェイク』からシュウのマンションへとやってきたコユリ。
別に、セックスがしたいわけではなかった。ただ、リラックスして、疲れた身体を眠らせたいのだ──

恋愛には目もくれず、ひたすらに駆け抜けた女性実業家の心と体を描く、大人の物語・第二話。

 

 乃木坂のマンションへタクシーで乗り付けたのは深夜一時過ぎだった。
 シュウは店を頼んで来るということで、コユリは一足早く部屋へやってきた。
 持っている合鍵でドアを開けると、掃除サービスが入ったあとのシュウの部屋は、いつものようにチリひとつなくきれいだった。
 コユリは、シュウの部屋へ許可なしで入ったことはない。
 それに、シュウに限らず、男の部屋へ行くときには、掃除サービスを必ず入れてもらうことにしている。
 コユリは不潔な場所が大嫌いだし、それに、見たくないものを目にするのも気分が壊れて嫌だからだ。
 例えば、風呂場に残る他の女の髪の毛や、ゴミ箱に投げ入れられたコンドームの空袋など・・・。
 頭では、そういうこともあるだろうということはわかってはいても、やはり目の当たりにするのは嫌なものなのだ。
 幸い、これまでシュウの部屋でそういったものを見かけたことはなかったけれど。
 乃木坂の1LDKのマンションは、広々と静まり返っていた。
 1LDKとは言っても、このマンションは割合に贅沢なつくりになっていて、LDK部分だけで三十畳を越している。それに、シュウはもともとキレイ好きで家具も少ないので、コユリはいつも広々とひた部屋で寛ぐことができた。

 

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