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ケチケチ独り暮らしの極意〜衣食住に金を掛けるな!

   

目次
 ケチケチ独り暮らしの薦め
 第一章 財産は遺さない
 ○自分は自分、子供は子供
 ○家は捨てる
 ○生命保険も止める
 ○車も捨てる~自転車生活の薦め
 ○仕事はすべし
 第二章 ケチケチ衣生活
 ○モテようと思わない
 ○洋服は安物で充分
 第三章 ケチケチ住生活
 ○住まいは賃貸のワンルームで充分
 ○何処に住むか
 ○相場家賃より三割程度安い物を選ぶ
 第四章 ケチケチ食生活
 ○町内を完全制覇する
 ○ポイントカードを利用する
 ○自炊の薦め
 ○調理道具、食器類は少なく
 ○国産にこだわらない
 ○キャベツの欠片、米の一粒も食べる
 第五章 極意!ケチケチ生活
 ○倹約の薦め、その他
 ○コマーシャルに騙されるな
 第六章 お金は生きる為に遣う
 ○生活する事と、生きる事は違う
 ○マネー イズ タイム
 ○生きる事に無駄遣いをしよう
 ○自分の趣味、特技を磨く
 ○旅行を楽しむ
 ○資格を取る
 ○投資、ギャンブルは深入り禁物

 

 
 ケチケチ生活の薦め

 様々な事情で独り暮らしをしている人は多い。
 仕事をする為に身内と離れて暮らしていたり、身内と離別したり、或いは死別したり、その他にも様々な事情があるだろう。
 離れて暮らしていても、家族と生計をともにしている人は、一緒に暮らしている場合に比べて、生活費が増えるのは言うまでもない。
 最も大きなものが、家賃であり、次いで光熱費、そして食費といった生活費が余分な出費として大きな負担となるのであるが、だからこそ生活費を倹約して、浮いたお金を有意義に遣う。
 それがケチケチ生活をする意味である。

 “衣食住に金を掛けるな!”というサブタイトルについてだが、一般的には、意識無意識に拘わらず、お金の浪費というのはほとんどがストレス解消の為だ。
 しかし私は不動産業界で三〇年もハードでストレスの溜まる第一線の営業職、次いで営業管理職を続けて来たので、常にストレスと戦っていた。
 そんな生活の中でお金を浪費し、高価な家に住む、高価な物を食べる、高価な洋服を着るという経験もしたが、それは一時的なストレス解消でしかなかった。

 どんなに高価な家でも時間の経過と共に古びて来るし、子供が出来て成長したり、時代の経過と共に新しい仕様設備が常備されるようになれば不満も出て来る。
 高価な服も古びて来たり、擦り切れたりするし、高価な物を食べても一瞬のうちに消化してしまい、一週間もすれば食べた事さえ忘れてしまうのではないか。
 何故ストレス解消にならなかったかと言うと、衣食住とは、当たり前の事だが生活するために必要な事だからだ。
 
 生活するとは、“生きていられたら”良いのだ。
 心身共に病気をせず健康でいられたら、それだけで良い。
 私は良く、生活が目的になっている事に気付く。
 それはメディア、産業によって、陥りがちにされているのだ。
 それを工夫しなければいけない。
 大切なのは、“生きていられたら”、“何をするのか”なのだ。
 
 「生活」という、文字を展開すると、生命維持活動。
 生・活。
 就活、婚活、と同じニュアンスである。
 就活、婚活も、それ自体が目的ではなく、どんな会社に就職してどんな仕事をするのか、どんな相手と結婚してどんな人生を送るのか、が目的なのだ。
 しかし残念ながら、実際には就活も婚活も、それ自体が目的化されているように感じられる。

 腹が減って何かを食べる、裸は恥ずかしいから洋服を着る、眠る場所が必要だから家に住む。
 それは人間が、社会の中で生きて行くうえでの生存本能や集団意識から来るものだし、社会に対しての、我々が教えられて来た習慣でしかない。
 実際、立派な家に住んでいても病気を患っている人もいるし、豪華な食事ばかりしていたせいで病気に悩まされる人もいるし、ブランド物に身を包んでいても悩みを抱え続けている人もいる。
 逆に粗末な家に住まい、粗食を常とし、安物の洋服しか着ないでいて、明るく笑って生活して長生きする人も沢山いるのにお気づきだろうか?
 つまり衣食住にお金を掛ける事に、生きて行くうえでの意味は無いのだ。

 日本の経済、産業界とメディアが、国民の生活を目的化させ、国民が衣食住にお金を掛けさせるように発展して来た。
 意味も無く、便利に、簡単に、楽に、衣食住を済ませられるように。
 或いは、(他人より)良い暮らしがしたい、(他人より)楽しい暮らしをしたい、という欲望を満たそうとする庶民の財布を空にするために。
 そして、その衣食住を楽にする製品を製造する事さえ、便利に、簡単に、楽に、済ませられるように。
 
 衣食住は、便利に、簡単に、楽に、なる必要はない。
 高価にする必要はない。
 当たり前のように、普通に、淡々とすれば良いのだ。
 
 これから貴方が何年、何十年生きるのかは誰にも判らないが、お金を遣うのであれば、衣食住ではなく、もっと有意義に遣うべきだ。

 第二章 財産は遺さない
 
 ○自分は自分、子供は子供

 結婚して子供がいる貴方。
 貴方が何時お亡くなりになるかは勿論自分では判らないが、貴方が稼いだお金は貴方が生きているうちに遣い切ろう。
 
 近年メディア、特にCMで、財産を蓄え、殖やして子供、孫に遺すというような話が良く登場し、最近では遺言状の書き方などの本が大ブームになっている。
 またファイナンシャルプランナー(私も資格を持っているが、使った事はない)を生業とする人達が、自分たちの仕事を増やすためだろうが、やたらメディアに顔を出して、老後の生活設計とか、財産を増やし方とか、上手な相続贈与の仕方などをしたり顔で語り、その手の書物も氾濫している。
 
 子供、孫の幸福な生活の為に、という謳い文句だが、では財産を子孫に遺してやって、果たして子孫は本当に幸せな生活を全うするのだろうか? 
 稀に親の遺した財産を宛てにせずに生きて行きる人もいるし、或いは親の財産を引き継いで財産を殖やす立派な人もいるだろうが、大抵の子供は親が遺した財産分だけ生きるための努力をしなくなるのではなかろうか?

 貴方の子供はどちらだろうか?
 子供は子供で、孫は孫で、幸せな生活を送りたかったら、自分で努力をすれば良い、そうは考えられないか?
 いや、そう考えるべきだ。

 

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