幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

見習い探偵と呼ばないで! Season13-9

   

 20年前。自動車事故がある場所で起きた。対向車で両方とも父、母、子ども…、しかも同じ男子で年齢も5歳が乗車していた。

 それがカーブを曲がるときに誤って衝突してしまうところを一方の崖がわの車がハンドルを切ったことでガードレールに突っ込んだ。崖へ真っ逆さまに落ちた。

 もう一方の家族は落下した車の安否を気遣い生死を確認しにおりた。だが、そこで二次事故が起きた。
 その出来事のせいで、生き残った家族は逃げた。もともと追われていた身ゆえ、立ち止まっているひまはなかった。

 が、そこで予測していなかった突拍子もない二次事故によって狂わされた家族の顛末のスタートがはじまった。
 これが薪家だった。崖に落下した家族は杉山家だった。

 薪はヤクザの構成員であり、そこで武器密輸やその利益を横取りして逃げたのだ。

 大金を得たが薪夫婦は杉山姓を名のった。子どもはもともと杉山だったが名前を変更した。

 それが現在の杉山 太郎だ。しかしその太郎も崖に落下して生き残った子どもだったが記憶喪失になっていた。両親の顔さえ覚えていなかった。それが好都合だった。

 新たな地で記憶を一から築く三人にとっては好都合だった。

 そして18歳になった太郎はパソコンに嵌り、ネットワークを駆使してある事実をみつけてしまった…。

 

 薪 仁という本物の免許証からスパイであることをつきとめていったが、そもそもの話だ。身分証が本物としても彼は根っからのスパイだった。

 20年前のこと。一家自動車事故。両親と子ども。当時5歳。どこか旅行にでかけていた家族は崖沿いのカーブで対向車とすれちがうときにライトがアップにしていた対向車を避けようとハンドルを切ったが、ガードレールに体当たりしそのまま突き破り崖に落下した。が、後部座席でシートベルトを着用していた子どもだけは助かった。両親は即死だった。

 対向車もまた、両親と少年とおなじ年くらいの少年が乗っていた。

 崖に落ちた少年の名は、杉山 一郎(すぎやま いちろう 5歳)。

 対向車の家族はとんでもない事態に巻き込まれたが、命にかかわることで、生死を確認に車を停めて崖におりていった。

 たいへんなことをしてしまったと後悔しているが、そのときだった。
 崖の上から車の窓を開けて身を乗り出す子どもが不注意にも落下してしまった。二次事故が起きてしまった。

 落下した少年の両親は泣き叫んだ。即死だった。首の骨が折れて白目をむいている。

 そこに崖から落ちた車の中で無傷でいる少年をみつけると、子どもをすり替えた。

 少年を連れて崖の上に停車している車に乗り込んだ。それが薪家だった。どこかへと引っ越しの最中だった。母は泣きじゃくった。父も奥歯を噛みしめ、この恐ろしい判断に至ったのには薪夫妻が逃げているからだった。

 薪 恭太(まき きょうた 33歳)

 薪 百合子(まき ゆりこ 31歳)

 薪 仁志(まき ひとし 5歳)

 薪はある組織の組員だったが、素性がバレて逃げているさなかだ。もともと薪はヤクザの構成員。敵対するヤクザの組へ潜入するというスパイをしていた。
 武器密輸を流して利益を得ていたが、武器と金を横取りしたのだった。薪は追跡をかわすため、証拠をつかみ脅されないためにたて突く覚悟でかすめ取った。が、その前に素性を見破られてしまった。

 両方から追われる身となった。

 逃げているところを追跡されていた。なんとか撒いたが数時間後に杉山家のファミリーと正面衝突を避けるさい、対向車の杉山家とすれちがい様にハンドルを切った杉山一家は崖から落下した。

 薪は人命を最優先にした。奇しくも自分の息子が落下したことで、その場を放置して杉山の子どもを誘拐して自分たちの子どもとして育てようとした。

 大金を得たことで身分を名前を変えて一般家庭を築いた。

 杉山 恭太として。妻は杉山 百合子として。子どもは薪 仁志は亡くなったが、杉山 一郎あらため杉山 太郎となった。

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド


コメントを残す

おすすめ作品

8月のエンドロール 20

怪盗プラチナ仮面 9

プラチナ・フィンガー〜女王陛下のダイヤモンド〜<9>

見習い探偵と呼ばないで! Season6-1

御影探偵の推理〜人捜し編