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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

愛の果て。守りたいのは、愛しい人。 6

   2016年8月30日  

ふたりの気持ちが合わさると、自然と肌を重ねはじめる。
変わらない、あの頃から変わらない愛しい人が、手の届くところにいる。
吐息も指使いも、変わらない…
エリカはあきらに溺れていった…

 

 所轄の警察署をでると、あきらがそこにいた。
「あきら……よかった、あきらは解放されていたのね」
「うん、結構早くに。だけど守屋って刑事が、エリカは簡単には帰れないと言うから、先輩に相談したら、劇団の顧問弁護士が動くかもしれないって言われて、エリカを助けてほしいってお願いした」
 取り調べ室の前でエリカを待っていた中年の女性、どこか母に似ていると思ったのは、女性でありながら仕事に信念を持ち挑んでいる働く女性だったからかもしれない。
 エリカが在籍していた劇団の顧問を担当しているらしく、エリカを含め、今回の件に関し全面的にバックアップしていくと劇団の方が決定を出した。
 あきら経由で依頼がなくても、そう時間がかからないで毬藻エリカの弁護に向かう手はずだったらしい。
 エリカをあきらに委ねると、弁護士の女性は自ら運転してきた車に乗って去っていく。
 今後、刑事やマスコミが接触してきたら連絡をするようにと言い残して。
 ふたりは警察署から離れた場所でタクシーを掴まえて、やっと家に戻ることができた。
 その頃にはもう日が暮れて、空の半分は夜の帳が降りかけていた。

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
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