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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

見習い探偵と呼ばないで! Season14-6

   2016年9月1日  

 森谷は研ぎ澄まされたナイフのような推理をする。そして、あの場に真の怪盗レオパルドがいた、というのだ。

 雲田に写真の解析は任せ、御影を含めほかの探偵は森谷とともに調査の続行をした。

 その頃、警部と警部補は口論をしていた。そのなかで光森警部補の狙いが露呈した。

 光森警部補は探偵をつかい、出世のために利用している。

 喧騒が飛び交うなか、ほかの刑事たちがとめにはいる。ちょうどそのとき外線が入った。

“真の怪盗レオパルドと名乗る人物からだ”。

 逮捕できるチャンス。逆探知から怪盗は新宿にいることがわかった。

 光森はすぐに探偵社に応援を、と思ったときに寺門警部が制した。

 またすぐに犯行予告してくるからそのときに逮捕すればいいと。光森警部補はそんな悠長なことはいってられず、ひとり飛び出した。

 

「ちなみにどうしてそう思います?」御影はいった。

「500万円のダイヤモンドなんて、怪盗レオパルドは狙わない。だが、狙い、奪ったのにはわけがある。模倣犯であり、その手口は素人。だから犯行時間になっても現れない。これはフェイク。それを逆手にとって警察やきみたちが油断したところで影の姿が忍び寄りダイヤモンドをかっさらった。真の怪盗レオパルドであると、主張するような足跡を残していった」森谷はいった。

「足跡?」川上はそんな証拠はない、といわんばかりに食いつく。

「わざとなのだよ。怪盗レオパルドはわざとわかる者にはわかるようにしていった。あの場にいたんだよ。ずっと警察か、展示場関係者に扮して。きみたちのそばにずっといたのだよ」森谷はいった。

 背筋が凍るような冷たさが走った。

「そんなバカな…」御影のプライベート・アイが反応しなかった。

「俺たちがなんら違和感に気づかなかっただと…」川上は落胆していた。

「それだけ、気配を絶っている。手ごわいわね」水桐がため息を吐いた。

 大地は納得するように頷いた。

「きみたちはよくやっている。水桐くんがいったように、手ごわい。だからしてやられたって前回、今回も負けたのだよ」森谷はいった。

 御影は微笑みを浮かべた。「でも、だから燃えてくる。かならず正体を暴いてみせる。氷室名探偵の看板の名に恥じぬよう勝ってみせる」

 賛同するように水桐、川上、森谷、大地は笑みを浮かべた。

「写真の解析は雲田探偵に任せるとして、われわれは調査の続行だ」森谷が士気を高める。

 

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