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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

愛の果て。守りたいのは、愛しい人。 11

   

完結。
エリカとあきらの未来、
犯人の心境、
すべてがここに…!

 

「煌さんに迷惑かけてしまうのは、申し訳ないです。でも、煌さんだって周子さんを攻撃した人を許せませんよね?」
「そうだけど……わかった。エリカの策に乗る。だけど歌穂にも手伝わせる。それが条件」
 犯人をおびき寄せる作戦を企てていた。
 きっと近くに犯人はいる。
 エリカの行動を見ているはず。
 次、標的になるのは天藤あきらではないか、そうふたりは予測したのだった。
 昨日、エリカの仮説を別の角度で再確認すると、しっくりくることがわかった。
 気づいたのは奇しくもエリカ本人で、それをあきらに告げず煌に持ちかけたのだった。
 標的にされているかもしれないあきらにあえて言う必要はないと判断したからなのだが、エリカが企てた作戦内容もまた、危険と隣り合わせと言っても過言ではない。
 一歩間違えれば、あきらの身代わりに命を落とすかもしれない。
 そんなことを黙ってされて、果たしてあきらは感謝するだろうか。
 ――否、そんなことは決してない。
 わかっていながらもふたりが決行すると決めたのは、結局のところ、毬藻エリカでなくては説得できないと踏んだからだった。
 決行日は今週末、劇団所有の小ホールを通し稽古と称して半日貸し切る。
 見学自由にして犯人をおびき寄せるのだが、これだけでは決定打に欠けるので、天藤あきらの名も使う。
 なにやらあきらに対しサプライズを用意しているらしい――と。
 ふたりの仲を知っている者なら、サプライズを告白や祝いと取るだろう。
 エリカを独占したいと考えているのであれば、必ず邪魔なあきらを消しにくる、そう考えたのだった。

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
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