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SF・ファンタジー・ホラー

なな★しき 〜次元管理員 七尾と志紀子〜 第4章 暗躍と謎

   

 ──その組織の名は【レッド・ディメィア】

 志紀子の名は「次元管理員の協力者」として、彼らに届いていた。 

 亡き父から与えられた教育により、自分が「普通ではない」と気づいてしまったことへの戸惑い。
 そんな苦しさを訴える志紀子に──七尾は。

 

 
 ──急ブレーキの音と共に。

 高速道路は、後続の車を次々と巻き込み、地獄絵図と化した。

『志紀子……ぉ……』
『しき、こ……』

 姿の見えない我が子を探すも。

『どこに、い……、……』

 燃えさかる炎。
 巻き上がる黒煙。
 呼応するガソリンの臭い。
 その何処にも、求める姿がないことを知った刹那──爆発が、大気を揺さぶった。
『しき、……────』
 掻き消された最後の言葉は、愛しい子の名前のはずだった。
 この地獄のなか生還を望むことは、あまりにも難しすぎる。

 ──唯一の、奇跡を除いて。

『どういうことだ』
『事故の拍子で投げ出されたにしても、無傷でいられるなど……』
 死傷者二十数名。
 この大惨事でたった一人の生存者であった少女は、高速道路を成す橋桁の真下にて、発見された。

 

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