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なな★しき 〜次元管理員 七尾と志紀子〜 第1章 七尾と志紀子

   

 校舎から校門まで、大正浪漫漂うよう「宮之学園」。
 その学園長の孫娘である〝宮小路志紀子〟は、大怪我を負った少年〝七尾零〟と出会う。

「──【次元管理機構】情報部規約、第百三条に基づき、あんたにコードネーム〈零七〉の潜入事情を明かし、可能な限りの範囲において協力を要請する」

 その出会いが、もたらすものは。

 


 

~序~

 ──黒煙が、廃屋を覆う。

 ──燃え上がる炎が、辺りを灰にしていく。

「おい志紀子。わかっててここにいんだよな!?」
「当然でしょ。前にも言った!」
「あぁ。巻き込まれ体質だから、こっちから突っ込んでやるってな」
「ニュアンスちがーう!!」
「ん? どーせ巻き込まれんなら、最初から関わってしまえば何かの助けになるかも──だったか。大して変わんねーだろ」
「七尾くんのバカ! ぜんっぜん違うもん!」

 背中合わせ。
 〈七尾〉──七尾 零(ななお れい)。銃を構え。
 〈志紀子〉──宮小路志紀子(みやのこうじ しきこ)。薙刀を構え。

「あー。わかったわかった」
「わかってないクセにわかった言うな!」
 互いの背中を預かりながら言い合う二人は、双方向からの挟み撃ちを狙う敵と対峙していた。
「ったく。志紀子は変なところで細かいな」
「七尾くんが発言を改変するからでしょ」
 売り言葉に買い言葉。
 しかし互いの背中を守りあう〈七尾〉と〈志紀子〉。
「そっちは任せるから、何とかしろ」
「うるっさい。あとで覚えときなさいよ!」
 この追いつめられた現状を打破するために双方の敵陣へと飛び出していった。

 ──七尾と志紀子。
 これは、二人が互いの背中を預けることになるまでの、次元世界を超えた絆の物語である。

 

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