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三流先生、作家になる!2ND 第四話 三流先生、疲弊した現場へ突入する!

   

採用試験に受かった三流先生は、さっそく翌日からポンコツソフトへ入社。
さすがにゲーム業界は修羅場であるようで、初日からなかなかの疲弊っぷりだ。
職場も、現場の仲間たちも、作業スペースも皆、三流!
先生のエロゲライターライフが始まろうとしていた。

 

 三流先生は前回、エロゲ会社ポンコツソフトの採用試験を無事に突破した。
 今回、先生はいよいよ初の出社日である。
 三流のマイカーで通勤しながら、いよいよエロゲ会社デビューの時が来た!

「おはようございます!」

 三流先生が、会社のドアをノックし、開き、あいさつをすると……。

 現場はどよーん、としていた。
 みんな、朝だというのに、真っ暗じゃないか!

「あ? ああ、三家さん……いや、三流先生……。おはよう……。そうか、もう朝なのか……」

 骨村社長は、眠そうな眼差しで、禿げ頭をかいていた。
 どうやら、他のスタッフは、前夜、徹夜だったらしい。

「んあ? おう、三流先生! 実は今、現場はなかなか疲弊しているんだ。昨日も仕事が徹夜でこの様だぜ!」
 三流先生を横目で見ながら、ブラックコーヒーをぐびぐびと飲みつつ、豚山が答えた。

「ああ? 彼が新しく入ったという、三流先生ですか? よろしく、私は絵師担当で、ヴィジュアル関係のチーフをしている牛若と言います」
 よれたYシャツを着ている青年風の牛みたいな男が、三流先生に握手を求めて来た。
 断る理由もないので、先生は手を握り返した。

「んご? ああ、彼ね、三流先生とか言う人? シナリオで入ったんだっけ? 俺の方こそよろしく。グラフィッカー、いわゆる塗りの担当している鳥川な。んじゃ、俺も握手!」
 鳥目で髪型もスパイクの壮年風男も、三流先生に握手を求めた。
 先生、ここでも笑顔で握手だ。

 骨村は現場にメンバーが集合したのを確認して、にこにこと話を始めた。

「よし、全員そろったね。おさらいだけれど、社長で何でも屋(雑用)の私、骨村。ディレクター兼スクリプターの豚山さん。絵師の牛若先生。グラフィッカーの鳥川先生。シナリオライターの三流先生。なお、他のシナリオライター、音響関係、声優などはすべて外注。以上。さて、さっそくだけれど、シナリオの話に取り掛かろうか、三流先生?」

「はい! ぜひ、お願いします! あ、あと、これ、契約書の提出!!」

 三流先生、実はちょっと残念ぽかった。
 エロゲーメーカーなので、もしかして、エロゲーの美少女みたいなスタッフもいるのでは? と淡い期待をしていたが、まあ、現実なんてこんなもんだ。

 

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