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ファンタジー

DISCORD BRAKERS [ 12 ]

   2015年12月28日  

もう一人の自分は「イケメン騎士」で「魔法剣士」で「ハチミツ愛好家」!?

───イケメン騎士とその仲間たちと共に、音律魔法で「調律」された世界から飛び出した、三つの宝玉を回収せよ!
 

割とイケメン、更に最強。でも救いようのないハチミツ愛好家…な能天気なキラのペースに引きずられつつ、異次元世界「ルーン王国」から流星となって表れた三つの宝玉を探すため、藤崎奏は「もう一人の自分」こと、キラ=ウォルダーと共に宝玉回収に動き出す。

 

「……さあ、奏。いよいよだな」
「う、うん……」

 奏達は、ゆっくりと椅子から立ち上がった。そして、エレベーターホールの中央まで歩いていく。
 キラは適当な場所で立ち止まると、奏に「少し離れてくれ」と指示をした。
 奏はそれに素直に従い、キラを見守る。

 ……キラは、それまでポケットにしまっていたエメテリオを、自分の左手にぎゅっと握ってそれを身体の前に差し出している。
 そしてその手の上に自分の右掌をかざし、何やら呪文らしきものを唱え始めた。ただ、

「エメテリオが……!」

 ……先ほど奏達にかけたものや、いつの間にか奏の両親にかけていたものとは違って、今度は確実に目に見える、魔法をキラは放っていた。
 というのも、左手で握ったエメテリオが、キラの魔法詠唱が続くにつれてどんどんと光を増していたから。
 奏は、その趣き深い光景をただじっと見つめている。

 キラの呪文詠唱により光を増したエメテリオは、やがてその光を、まるでふいっと吐き出すかのようにキラの右手に投げかけた。
 エメテリオの光を受けたキラの右手は、その輝きを増したままの状態となった。
 キラはその右手を一度だけぎゅっと強く握ると、開くと同時に、

「……タン、アレット!」

 と、新たな呪文らしき言葉を口にした。
 
 
 

 と、その瞬間だった。

 

-ファンタジー
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