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歴史・時代

宮廷戯曲/第2話

   2005年9月29日  

「紫嬉にございます、陛下」
深々と身をかがめる寵妃を老帝は手招いた。
「近う」
「はい…」
それは、もう10年以上、繰り返されてきた儀式。
老帝の手によって、半分だけ解かれた着物。その襟口から、美しい肩をあらわにしながら、紫嬉は、老帝の牡を口で奉仕していた。
くたりとへたっているそれを、口に含み、歯をたてぬよう、たんねんに舐め上げる。紫嬉の決して大きくない口に、根元まで十分に収まるそれは、ほんのわずかづつ硬度を増してくる。
紫嬉は、右手を添えて、その下にあるやわらかな袋をゆっくり揉み上げる。
「おお…お…よい、よいぞ。紫嬉」
老帝は、紫嬉の美しい黒髪を撫でている。
紫嬉は一心不乱に舌と手を動かし続ける。舌のやわらかさを変え、時に口の中で吸い上げるようにして、刺激を与える。
紫嬉の時間をかけた奉仕によって、それが、少しばかり存在を主張する程度に起き上がると、老帝は、紫嬉に着物を脱ぐよう促した。
目の覚めるような白い肌が、あらわになる。つきたての餅に粉をふったようなその感触を楽しむと、老帝は、しわくちゃの指に唾液をつけて、紫嬉の秘部を荒らす。
「んっ…」
女をいたわらぬ、その動きがもたらす僅かな痛みを紫嬉はこらえる。
「気持ちよいか? 紫嬉よ」
「はい、陛下。とても…」
紫嬉は、これも繰り返された答えを返す。この痛みを乗り越えれば、この先はそれほどでもない。
やがて、紫嬉は、横たわる老いた肉体にまたがった。もう一度、手で刺激を与え、何とか挿入が可能な硬さを保ち、自らの秘所に受け入れる。
「お……おお…紫嬉…紫嬉」
老帝が、とりつかれたように夢中で腰を振り上げる。身体と身体がぶつかる衝撃によって、紫嬉の白い身体は、上下に激しく揺さぶられる。形のいい乳房が揺れ、眉根にしわを寄せる美しい顔が老帝の目を楽しませる。
「うっ…」
うめくような声と共に身の内に精を放たれ、今宵も儀式は終わりを告げた。

(明日の晩も、これをなせばよいだけ……それだけじゃ)
紫嬉のひざに頭を乗せ、いびきをたてる老帝を見ながら、紫嬉は思った。

 

第2話 Fin

 

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