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SF・ファンタジー・ホラー

魅舞唄師1〜唄を捧ぐおとぎ話・終〜

   

アルレイナの意識は眠り、ダリアが復活した。
それが意味することとは――!?

魅舞唄師~唄を捧ぐおとぎ話~最終回!

 

 それは、アルレイナの口から出た言葉であるはずなのに全く別人のものだった。
 口調だけではない。
 その声も、アルレイナより低い。
 同じ女の声ではあっても、口調も、声質も、その雰囲気そのものが、彼女のものではなかった。
「お前は、誰だ……?」
 カルスは聞いた。
 この威圧、この口調、この雰囲気。そのどれもが幼い頃に感じたものと同じであることは分かっていたが、どうしても信じたくないという思いから、聞いた……。
「わらわは異形から生まれし異形。そなたらがダリアと呼ぶものじゃ」
 赤く変わってしまった瞳が、カルスを見据えた。
「にしても、久しい目覚めがこのような物々しいものになるとはのう……」
 ダリアはそう言って院の長達を見回した。
 半円の状態で立つ一人一人を見据え、最後に森の入り口を見据えた。
「中でも、こやつらが一番騒がしい……」
 うんざり、と言った口調でため息をついたダリア。
 確かに森はざわめいていた。
 まるでダリアの復活を喜んでいるかのように……。
 ダリアはカルス達が見守る中、片手を森の入り口にかざした。
 そしてその手を横に振ると同時に、森のざわめきは悲鳴に変わる。
「なっ!?」
 カルスは絶句した。
 おそらく、それは他の長達も同じだろう。
 森に封じられた異形の魂達が、キィーキィーと悲鳴を上げて消えていっているのだから……。

 

-SF・ファンタジー・ホラー

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