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会社学校~ゼッピョと一緒~ 第17号

   

くだらない会話で日常を彩る。それが彼らの生き甲斐であり、それを日常とする。ゼックンとピョロンとその仲間達が繰り広げるシュールトーク。

1ページ目、チーム。
ピョロン、カブー、トッツ。

2ページ目、友情の真髄。
ゼックン、ピョロン、カブー、トッツ。

3ページ目、コント。
ゼックン、トッツ。

 

 
チーム。
 

ト:回転時にいきなり激アツって出たから、これは期待していいと思ったんスよ
カ:パチンコの話?俺、パチンコしないんだけど
ト:そしたら、それからは大した演出なくてそのまま擬似らずにテンパって
カ:なんで俺に話すの?
ト:発展先もイマイチでガセだと思ったんスけど、途中でリーチしてる数字が7に変わって役物ガッシャーン!
カ:……。
ト:いける!その時にやっとそう思ったんス
カ:……。
ト:まぁ、そのリーチは結局外れたんスけどね
カ:……。

ピ:おい、カブー、トッツ。大事な話があるからよく聞いてくれ

ト:なんスか?ピョロンさんがそんな改まって
ピ:実はな、ゼックンの奥さんが、荷物をまとめて子供を連れて出て行った
カ:えっ!?いつですか!?
ピ:昨日の晩らしいんだ…
ト:そうなんスか。実は俺も昨日の晩は結局2万負けたんスよ
ピ:えっ!?いや…お前マジかよ…
ト:マジっスよ。そんな驚かないで欲しいっス。まだ給料まで二週間近くあるのに。痛いっスわ
ピ:いや、二万負けたことに驚いたんじゃないし、痛いのはお前だよ
カ:ゼックンさんは、今どこに?
ピ:トイレで泣いてる
カ:いや、泣いてる場合じゃないでしょ
ピ:現状はわからないけど、俺達にできることをやるぞ
カ:できることって、何もないでしょ
ピ:俺の知る限りでは、ゼックン一家はそう簡単に別れたりはしない。だけど、何があるかはわからない。あいつはメンタルが弱い
カ:確かにメンタルは弱いですね
ト:少し破れた金魚すくいくらい弱いっスよね
ピ:金魚すくいで子供達に攻撃され過ぎた出目金くらい弱いな
ト:だったら、俺がその出目金をすくうっスよ。これが本当の金魚救い
ピ:そうゼックンは出目金だ
カ:それはいいですから、どうするんですか?ゼックンさんは別れるんですか?
ピ:あいつはその弱さと優しさゆえ、相手を思って自分の意見を言わない時があるし、すぐに言葉を譲ったり嘘をついたりする。そうなると取り返しがつかなくなる
カ:確かにそうですけど
ピ:ゼックンが正しい判断をする状態を作ってあげる。それが俺達にできることだ
ト:事情や原因を聞いてあげたほうがいいんじゃないスか?
ピ:それはゼックンが話した時に聞いてやろうな。そして、ゼックンが話したこと全てを鵜呑みにするな
ト:どういうことっスか?
ピ:こういう時、俺達ゼックン側の人間はゼックンよりに聞いてしまう。そして、ゼックンも自分の意見ばかりを言うはず。俺達はゼックンの為に、ゼックン側ではなく、常に客観視する。それを心がけてくれ
カ:そうですね。出て行ったってことは、原因は何であれ、ゼックンさんにもあるに決まってますから
ピ:俺達は仲良しクラブではない。友達だ。仲間なんだ。絶対に助けるぞ
ト:ちょっと、ピョロンさん熱過ぎっスよ。ちょっと泣きそうになってるし
ピ:俺はあいつの親友だ。こんなことになる前に、なんで俺はゼックンの話を聞いてやれなかったんだ。ちくしょー…
カ:家族じゃなくて親友だからだと思いますよ
ピ:だったら俺とゼックンは家族以上の親友だ
カ:とにかく、ピョロンさんが落ち着いてください。家族が出て行ったなら、今のゼックンさんの一番近い人はピョロンさんなんですよ
ト:そうっスよ。ピョロンさんしっかり!
ピ:絶対に、絶対に後悔したくない。ゼックンがまた暗くなったら…おしまいだ…そんな未来を想像してみろよ…

~~~

カ:新規顧客ゲット!いい感じだなー、充実した日々、最高だぜ!
ピ:調子良さそうだな
カ:ったりめーよ。スーパー営業マンですからねー!
ピ:お前がスーパー営業マンになったのは、誰のおかげだと思う?
カ:そっ…それは…
ピ:懐かしいな。ちょうど10年くらい経つかな。カブーがまだゼックンを小馬鹿にして、ゼックンはそれを怒らずにいつも笑っていたっけな
カ:あの件以来、ゼックンさんは人が変わっちまった。スーパー営業マンになるには笑顔って教えてくれたのはゼックンさんなのに…なのに!!
ピ:泣くな。お前が泣いてやるなよ、カブー。お前が笑えるってことは、お前の心に、ゼックンが生きている。だからお前は笑えよ
カ:そうですよね…わかってますよ。あははっ!ピョロンさんの泣き顔おかしいや!あははっ!あははっ!

~~~

ト:吐き気のするB級映画感たっぷりっスね
カ:ピョロンさんの想像の未来の僕、なんで気が触れてるんですか
ピ:こうなったら…俺ももうダメだ。だから、ゼックンを支えるぞ。絶対に安い思いつきの意見で刺激なんかするな。いつも通りでいるんだ。いいな
カ:支えると言っても…
ピ:この辛い時間を、俺達も共有する。この悲しみを共に乗り越えるぞ。家族がいなくなった今、ゼックンの生活の柱は仕事だ。これがもし潰れたら…
カ:ゼックンさんが潰れますね
ピ:そういうことだ。ゼックンには、俺からお前ら二人に報告しておくと言ってあるから、カブー、トッツ、頼むぞ
カ:でも、どう接したらいいのか…
ピ:仕事もほとんど手につかないだろうから、カブーはゼックンの補助。細かいことは絶対にさせるな
ト:俺は?俺は?
ピ:お前はいつも通りおちゃらけてろ。とにかく、誰かが近くにいろ。一人でいたい時もあるはず。そんな時は気配を消して、近くにいろ
カ:トッツには難しいですよ
ト:いや、できるっスよ。了解っス。俺にしかできないことを俺がやるっス
カ:何もできないことをするのか…
ピ:戻る戻らないはまだわからないけど、ゼックンにとって、苦しい時間が始まっているのは間違いない。こういう時の俺達だ
ト:よしっ!チームB!行くぞ!
カ:なんでトッツが仕切ったの…?
 
 

 

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