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なな★しき ~次元管理員 七尾と志紀子~ 第9章 戦士の目覚め

   

【レッド・ディメイア】の攻撃を受けた学園。
校内に残っていた教師と生徒たちを助けるため、七尾と志紀子は地上へ向かうことにした。

だが、祖父グランバルは。

「七尾くん。いま一度、志紀子にチャンスをくれないか」

しかし志紀子には、もう引き返せない理由と、戦士として目覚めるべき力が──既に。

 

 地上──

「学園の地下が【T・K】支部……。灯台もと暗し、というやつか」
 工作員リーダーと思しき男とその部下たちの足もとには、警備網を簡単に覆されてしまった警官たちが血の海の中に転がっていた。
 

 ──その地下では。

『志紀子! 学園が襲われた!』
「!?」
 部屋の外からである。インターホン越しの七尾に、ウトウトしていた志紀子は弾かれるように飛び起きた。
「七尾くんっ」
 薙刀を手に飛び出すと、七尾も自身の愛銃を持ち事に備えようとしていた。
「校門の警備が突破された」
「えっ。それじゃ警察の人たちは」
「……。巻き込みたくはなかったんだが」
 七尾は苦しそうに首を振った。
「じゃあ、突破したのは」
「ああ。今、校庭を挟んで俺たちと対峙しているのは、【レッド・ディメイア】だ」
「……!」
 校内にはまだ、一部の教師と部活中の生徒たちが残っているはずだ。
「すぐに行こう、七尾くん!」
「志紀子」
「今、戦えるのは私たちだけだもの。……何も出来ないほうが、嫌」
「──わかった」
 とっくに決めてしまった『覚悟』は、出生の真実を聞いてもなお──だからこそ、揺るがぬものへと変化してしまったのか。
(お前らしい、のかな)
 ……軋む胸の内には触れまい。他ならぬ彼女が、それを決めた以上は。

 

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