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美少女ゲーム考察小説集 第8話「抜きゲーVSシナリオゲー」

   

N「ま、わいら所詮、斜陽産業なんで、未来なんつー、明るいもんはない、ということで話を仮定しようかい? さっきわいは、抜きゲーがポルノだから、それなりに売れているし、売り続けられるんよ、と言ったがな……。実はこの先、どうなるかは、わからん。なぜなら、最近、ポルノそのものが売れてないねん。まあ、原因は一概には言えんが、ネットの普及によってポルノがただで手に入る時代に入ったのが厳しいな。これは抜きゲーだけでなく、アダルトビデオ、ポルノ雑誌、エロ漫画なんかにも共通したことやで。あと、不正コピーや違法ダウンロードなんかで、抜きゲーが「割られる」のも痛いわ。要はな、今の時代つうのは、ポルノコンテンツが無料でいつでもどこでも誰でも手に入るような時代やわ。こんな時代に、これからも抜きゲーは生き残っていけますで、儲かりまっせ、なんて景気良く豪語できるアホはおらんよな?」

S「そちらも大変なんですね? まあ、シナリオゲーと言えども、18禁ですし、私たちが創るゲームもポルノとして利用されることもあるので……。それを考えると、抜田君が今、言ったような現状と比べて、私たちも大変きついことに変わりはありません。もっとも、先ほどの抜田君が指摘していたように、シナリオゲーは現在、悲しいぐらいに売れなくなっています。『ひとまずキャラが萌えててエロくて抜けるゲーム』が現在の売れ行きの主流になっているものと私たちは分析しています。ですが、私はどれだけ叩かれようと、干されようと、シナリオゲーを創ることをあきらめきれないのです! 私はもともと、シナリオゲーをプレイしてエロゲ業界への参戦を決めた者でした。あの日の感動や楽しさを今の世代、これからの世代に伝えていきたい、そのために筆を執りたい、と苦しみながらも考えています」

M「さて、そろそろお時間ですので、この辺で両サイドから、まとめ的な一言をお願いします!」

N「ま、いろいろときつい話でたけれど、実はわい、シナリオゲーを潰そうという気はないねん。抜きゲーにしてもシナリオゲーにしても、元をたどれば同じくエロゲーの同志! こういう不況で厳しい時代だからこそ、共に戦っていければ何よりやん? でも、それぞれ考え方ややり方は真逆やろうし、別に歩調を合わせる必要はないと思いまさ」

S「私も今の時代、抜きゲーかシナリオゲーか、で論争になるのは、実は不毛な議論かと思っています。現在、エロゲ業界は未曽有の危機です。内輪もめをして内部分裂をしている場合ではありません。だけれど、状況が厳しければ厳しいほど、誰が悪い、おまえが悪い、の足の引っ張り合いになってしまうことに自戒したいです。なんなら、いっそのこと、抜きゲーとシナリオゲーを融合させたハイブリッド・エロゲーという新展開になってもいいかもしれない、なんてことも最近思います」

 抜田先生と品川先生はそれぞれのコメントを終えると、歩み寄り、握手して、ビデオカメラに向かい、にかっと笑いました。

M「先生方、本日はありがとうございました! 私も一記者として、一ユーザーとして、両陣営の発展を祈っています!」

 

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