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コドモが寝た後で××× 第6章 味な食べ頃、ほろ酔い酒 1

   

海老蔵のリハビリも兼ねて、夏川家と温泉に行くことになる
なぜか雛菊ちゃんに混浴を誘われるオレ
いくら相手が子供とはいえ、他人のオレはまずいだろう…うん、まずい

 

 
 十月上旬、ちょうど金曜日から日曜日にかけて連休となる日があった。
 海老蔵の養生も兼ね、温泉に行くことを提案したら、予想以上の反応をみせ、海老蔵が喜んでくれた。
 ただ、あまり遠出は出来ないが、あまり近場過ぎるのも……
 ――で、旅行パンフレットを集めて帰宅すると、ちょうど雛菊ちゃんが遊びに来ていた。
「どこか、行くの?」
「うん。温泉にね」
「いいな……」
「ああ、ごめん。夏休み、海老蔵に付き合せてしまったもんな。パパに頼んでみたら?」
 とはいえ、あの人が旅行に行くとも思えない。
 行ったら行ったで、どっちの夏川さんでいるンだ?
 どちらも、疲れに行くようなものだ。
「あのね、薫風さん」
「なに?」
「もしも、パパがいいよって言ったら、私も連れていってくれる?」
「いいよ。遊びたいの、我慢したのは雛菊ちゃんも一緒だよな」
 オレの返事に、ふたりの子供は単純に喜んだ。
 ――で、翌日。
 意外にも夏川さんはふたつ返事で、雛菊ちゃんのお願いを聞き入れたらしい。
 今日は夜勤だからと、日中オレの部屋を訪ねてきた。
 ……仕事モードの格好で……
 言いたいことを言うには、こっちの方がいいんだろうが……相変わらずの硬い表情に、こっちの顔が引きつる。

 

-恋愛