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コドモが寝た後で××× 第5章 雨音は… 1

   

仕事モードの夏川支店長と、ダメパパっぷりの夏川さんとの落差が激しい
それにも慣れ始めると、海老蔵と雛菊ちゃんの関係もより親密になっていく

 

 
 平年より遅い梅雨入りをした今年。
 6月下旬、もうすぐ7月になるという時期になっても、じっとりとした雨と、少し肌寒く感じる気温の日々が続いた。
 このままいけば、今年は冷夏間違いなし。
 それでも不安定な気温のせいもあってか、海老蔵は何度か体調不良で幼稚園を休むことを余儀なくされることに。
 でもオレには学校がある。
 ボクは平気と海老蔵は言っていたが……
 やはりその言葉を鵜呑みすることができなかった。
 そんな時だった、意外な申し出があったのは。
 隣の夏川さんが、日中海老蔵を見てくれるという。
 代わりに夕方から夜にかけて、雛菊ちゃんを見て欲しいという条件を提示される。
 勤務時間を夕方から夜間にすれば、別に問題はないと言うのだが……
 そんな勝手に都合を変えてしまっていいものだろうか――
 だが、その申し出に縋るしか術はない。
 ありがたく受け入れ、オレは学校が終わると夕飯の買い物をし、幼稚園の送迎が来るよりも少しだけ早く戻れるよう、努力をした。
 

 

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