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コドモが寝た後で××× 第2章 二面性 2

   

ダメパパの夏川さんが突然いなくなるという事件勃発!
でも娘の雛菊ちゃんにはあてがあるようで、なんとか見つけることが出来た
この一件で、夏川さんの意外な面を知ることになった

 

 
 オレはひとり、夏川パパのダメっぷりに溜息ついて、それに小言を言う雛菊ちゃんにハラハラして――
 ここで食べた昼食は食べた気にはならなかった。
 そんなオレの心中など知りもせず、海老蔵は雛菊ちゃんと楽しそうに話を弾ませる。
 目がキラキラして、それじゃまるで、はじめての恋を知ったヤツの目だ。
 ――恋?
 海老蔵が?
 今年、幼稚園年長になる、まだ子供。
 子供っていうより、ガキ。
 オレが海老蔵の歳の頃は、女の子と話すより男友達と遊ぶのが楽しくて仕方がなかった。
 でも、そんなオレの幼少時代でも、やはりマセガキというのは必ずいて、いけすかなかった。
 海老蔵がそのいけすかないヤツにならないことを祈りつつ、仄かに咲き出した恋を見守るのも、海老蔵の為になる。
 ただ、あまり先走り過ぎて勝手に解釈して撃沈。
 はじめての恋で失恋は、手痛い。
 本当に――
 オレにも経験があるだけに、出来れば叶って欲しいが、雛菊ちゃんの性格からすると、恋に発展させるのは険しそう。
 どちらかというと、海老蔵と話している時も、お姉さん的な感じだ。
 同じ歳でも女の方が精神年齢が上になる。
 これも、仕方がないことなのか?
 なんだか、海老蔵はじめての恋、その結果が見えたようで、こいつが哀れになってくる。
 

 

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