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恋愛

SとMの理 後編

   

私に裏の顔があれば、おぼっちゃまには3つの顔がある。
今宵おぼっちゃまに呼ばれ3つ目の顔で躾けられていく…

 

 

Ⅲ Mの女

 
 
 
 
 床に散りばめられた数々の写真に私は愕然とした。
「この俺が知らないとでも思ったか? 『執行部』面白いことはじめたじゃないか。あれか? もしかして俺へのあてつけか?」
 違うとは言い切れない。
 だけど、そうだとも言えない。
 言ってしまったら、多分私は殺される。
 実際殺されることはないけれど、飼い殺しにされるのは明白。
 だから私はこう答えるしかない。
「いいえ、そんなことはありません。ぼっちゃんのなさる事は、私の幸せ。そう教えて叩き込んでくださったのは、ぼっちゃんです」
「そう、よくわかっているじゃないか。じゃあ、どうすればいいのか、わかっているな?」
 コクリと頷き、私は彼の前に屈する。
 額を床に擦りつけ、ただ彼が飽きるまで耐える。

 

-恋愛

SとMの理 第1話第2話