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異世界ファンタジー

水面の国 6

   

過去を清算、戦いに終止符が打たれる
それは別れでもあった

現在を生きる
雅と環が選んだ道は…

 

10章【終焉、そして新たなる道へ】

 
 
「これが、火神」

 雅はあまりの大きさに、呆気にとられ気後れする。

 宝剣からまた姿を見せた杜は、床にある陣を見て、何かを悟ったような顔を一瞬だけ見せた。

「水神、そして騎士たちよ。準備はいいか?」

『いつでもよい。そちらのタイミングに合わせる』

 水神が、陣へと手をかざす。

 あの床の陣が結界なのだろう。

 解いた瞬間に、火神を倒す。

 側に適合する魂があれば、そちらへと受け継がれていく、その瞬間に神子を討つ。

 神子の動きを出来るだけ封じ込めるのは、環と水神の役割。

 ほかは、一斉に火神へ攻撃をする。

「雅姫。あなたのなかの記憶が、全ての力を覚えています。どう攻撃をしたいのか、どう守りたいのかを思い描けば、それに近い力が自然と出てきます。焦らなくていい。後方支援で充分です」

 杜が雅を労わる。

 出来るなら、こんな斬りあいになど、付き合わせたくはない。

 そういう時代に生まれてきたのだから、知らないままでいさせてあげたかった。

 しかし、カードは揃ってしまったのだから仕方が無い。

「では、いくぞ」

 杜の合図が響いた。

 

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