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ノンジャンル

ダストドール第13話VS永遠に

   

世は再びプロレスブーム。

「僕はもう、あなた達と出会った僕なんだから」
凡内はきっと、誰よりも強い。車椅子に座る細岡はそう思っていた。

 

凡内、細岡はリング上から姿を消した。龍日本のタッグチャンピオンベルトは、争奪トーナメントを優勝した普口、クラス組が獲得した。

「遅いぞ軽沢!やる気あんのか!」

「凡内さんはこんなに厳しくなかったのにー!」

「あいつに頼まれてるんだ。おい、平賀サボるな!」

車椅子に座る細岡はコーチとして、龍日本の道場で軽沢や平賀に厳しい練習を与えていた。そんなある日、一人の男が道場を訪れた。

「脚の痛みはどうだ?」

「あぁ…シャークか」

実はシャークは、その昔、細岡の右脚に傷を与えた張本人であったのだ。

「すまんな…」

「うるせぇよ。身体が動く間は、マスクマン代表として暴れ続けてくれよ」

細岡は、シャークが反則攻撃を封印し、ベビーターンした理由が、ずっと前からわかっていた。

「もうすぐ、総合格闘技最高峰の大会だな。俺はあいつのセコンドにつく為にリハビリだ。せめて歩けないとな」

「それなんだが、坂の怪我が長引いて、今回は坂は出ないんだ」

「…それはちょっと残念だが、きっとまた、凡内と坂はどこかでぶつかるだろう。凡内は嫌がってるけどな」

細岡は自分の怪我に後悔はなかったが、それによってシャークの素晴らしさを制限した事実には後悔があった。それがお互い晴れた今、二人は並んで話をしていた。

 

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