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マリアベル戦記 第十八話 ドSメイド 6

   

いきなり変な場所に転送されたリディアとハヅキは……

 

「ああ。所有者が血を分け与えた存在に自らのコピーを譲り渡すことが出来る。無制限って訳じゃないだろうけど、かなりの数の複製を作ることが出来るみたいだ。だから兵器としてはかなり強力なんだと思う」
「へえ~。凄いですねぇ。でも複製ですから本物よりも威力は格段に落ちるんでしょう?」
「それが、所有者次第では本物以上の威力を発揮する」
「え?」
「本物の所有者は一人だけだけど、複製の所有者は適合率っていうものがある。その適合率が高ければ高いほど、使いこなした時の威力は上がっていく。もっとも、その適合条件についてはオレも詳しくは知らないんだけどさ」
「はあ。なるほど~」
 感心したように頷くリディア。
 よく分かっていないけど凄いということだけは分かった。
 そんな表情だった。
「案外、リディアの適合率が高いかもしれないな」
「ええっ!?」
「だって剣が気に入ってるみたいだし。複製をリディアに渡したら、かなりの威力を引き出せるかもしれない」
「む、無理ですよぅっ! だって私はルヴェラの血は引いていませんし、エイフラムの血筋ですしっ!」
 慌てて否定するリディア。
 まあ言っていることは正しい。
 ルヴェリスはルヴェラの聖剣なのだから、どうしてもルヴェラの血筋に加護を発揮する。
 エイフラムの血筋であるリディアに高い適合率を示す可能性は低い。
 剣が本当にリディアを気に入ったのなら、そんなセオリーなど無視してしまう可能性もあるだろうが、それはあまりにもデタラメすぎるというものだろう。
「ははは。別に本気で言ってる訳じゃないさ。でもルヴェリスがリディアを気に入ってるっていうのも本当みたいだし、案外そうなるかもよ」
「えーっ!」
「それにリディアだってルヴェラの人間になるんだろ?」
「へ?」
「アオイと結婚、するだろ?」
「あう……」
 真っ赤になるリディア。
 照れているらしい。
 そういう反応をされると俺も照れる。
 でも照れているリディアも可愛いとか思っているから重症だ。
「だからリディアとアオイの子供だったら複製を持つことになるかもね」
「あわわわ……」
 両手を頬に添えて悶えているリディアは何も言えなくなってしまっている。
 子供か。
 夢のある話題だなぁ。
「そ、その……私は……そのぉ……」
 あわあわなりながら差し出されたルヴェリスに触れるリディア。
 ハヅキが持ったままなので、そこに刻まれている魔法文字に触れている。

 

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